青春の詩集<br> 八木重吉詩集

  • ポイントキャンペーン

青春の詩集
八木重吉詩集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784826219181
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0392

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マープル

6
著者はキリスト教信者、若くして肺病で死没。詩にもそれは表れている。しかし、何よりも印象的なのは、全編を通じて醸しだされる「孤独」である。真摯な信仰と、家族にも恵まれながら、そこに横溢するのは「孤独」なのだ。これはなぜなのだろうと思うしかなかった。信仰者にありがちな、精神の堅固さというのが見られない。弱さがそこかしこに顔を覗かせる。宗教詩人として有名だそうだが、むしろ近代の不安を先取りしていた詩人だったのではないかと想像する。2016/06/04

訃報

4
「木と草はうごかず 人間はうごく しかし うごかぬところへ行くためにうごくのだ 木と草には天国のおもかげがある もううごかなくてもいいという その事だけでも天国のおもかげをあらわしているといえる」「ふしぎなのは魂である 完いたましいは腐れている 砕けているときのみ魂は完全である」2018/05/31

アルクシ・ガイ

3
メルマガで知った詩人。「素朴な琴」のページに栞がはさんであった。

3
基督や家族に対する詩が大半を占めています。元々そういうタイプの詩人なのは少しは知っていましたが、もっと観念的、精神的な部分や自然に対する詩も読みたかったです。詩自体はとてもシンプルで読みやすいですね。2015/06/12

ダダダンダ

0
八木重吉の詩は何編か好きなものがあって普段の生活でふと思い出すことがあるけど、こうしてまとめて読むと心が透き通っていくような感覚になる一方で鬱々とした気持ちになる、不思議だ…。“はじめに ひかりがありました/ひかりは 哀しかったのです”(「貫ぬく 光」) 彼の詩を貫いているのはまさにかなしみであり、妻子との生活と神への祈りに生きる日々での切実な思いが素朴な言葉で表現されていて、胸を打たれる。ほとんどが短く平易な表現の詩で、ことばの響きがとても繊細に表れていて、詩でしか表現できない領域だと思った。2024/11/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/642464
  • ご注意事項

最近チェックした商品