出版社内容情報
誰も見向きもしなくなった観のある階級。本書は70年代末からの実証研究とジェンダー史をふまえながらポスト・モダン、グローバリゼーションの時代を反映したイギリス近現代史。
内容説明
グローバリズムによって格差が拡大しているという。そもそも階級とは何か。二大階級か、三層構造か、それともヒエラルキー社会か。新たな視点からのイギリス近現代史。
目次
第1章 序説―階級の興隆と没落?(歴史としての階級;階級は終わった;社会叙述としての階級;この国の階級、いまと昔)
第2章 一八世紀―階級闘争なき階級(イングランド社会;イギリス社会;社会生活と社会認識;階級なき社会を創る)
第3章 一九世紀―成長したヒエラルキー社会(社会的ヴィジョンと社会的分断;「階級政治」の提唱;「階級政治」の否定;その時見たままに)
第4章 二〇世紀―社会的アイデンティティと政治的アイデンティティ(「階級政治」の再提示;「階級政治」の再否定;階級の行為と階級の事実;新社会、旧社会)
第5章 結論―「階級なき社会」に向かって?(長期的回顧;サッチャーのインパクト;メージャー、ブレア、その後;私たち自身の見方)
著者等紹介
キャナダイン,デヴィッド[キャナダイン,デヴィッド][Cannadine,David]
ロンドン大学歴史研究所教授。1950年、イギリス・バーミンガム生まれ。ケンブリッジ、オックスフォード、プリンストンで教育を受け、ケンブリッジ、コロンビアで教えた後、現職
平田雅博[ヒラタマサヒロ]
青山学院大学文学部教授。1951年生まれ。東京大学文学部卒業、東京都立大学大学院退学の後、愛媛大学助教授などを経て現職
吉田正広[ヨシダマサヒロ]
愛媛大学法文学部教授。1956年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。愛媛大学法文学部助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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