出版社内容情報
《内容》 ■C型肝炎ウイルスによるとされる亜急性の肝不全の予後は依然として不良のままである.一方、近年、肝不全の病態が明らかにされるとともに、それに基づく新しい治療法が開発されつつある.また肝移植が軌道にのれば、肝不全の治療およびそれを取り巻く環境は大きく変化することが予測される.本書はこうした現況を踏まえて、最新の情報 を集大成し読者に提供するとともに、著者の考察を加え、今後の本症の課題・問題点を明らかにしながら、解説していく. ■まず基本的事項や肝不全の病態をわかりやすく解説.さらに急性肝不全および慢性肝不全の概念・定義から治療・予後までを360余の図表によって、専門医以外の方々にも平易な理解が可能となるよう行き届いた解説がなされている. ■著者による単独執筆であり、その肝臓病学への真摯な取り組み卓越した執筆方針によって貫かれた解説.内容に無用な重複がないことなど、全編にわたり読者へのきめ細かい配慮がなされ、大変読みやすく理解しやすい一書となっている. 《目次》 第1章 肝不全-基礎的事項 1. 研究小史 2. 概 念 3. 臨床分類 4. 病 態 5. 肝予備能の評価 6. 肝画像と肝循環 7. 肝 修 復第2章 急性肝不全 1. 概 念 2. 定義と診断基準 3. 臨床病型 4. 疫 学 5. 病 因 6. 病 態 7. 病態生理 8. 臨床症状と理学的所見 9. 診 断 10. 合 併 症 11.治 療第3章 慢性肝不全 1. 概 念 2. 臨床病型 3. 病態生理 4. 肝性脳症の発現機構 5. 臨床症状と理学所見 6. 診断と鑑別診断 7. 治 療 8. 予 後
目次
1 体外循環血液浄化法(透析導入の基準;適正透析の基準;血液浄化法の種類とその意義;血液浄化法に伴う問題;ブラッドアクセス;透析患者の合併症;透析患者の画像診断;腎不全の病態生理と透析の影響;腎不全患者の薬物投与;透析患者の食事療法;透析療法の展望)
2 CAPD(CAPD患者の尿毒症物質のkinetics;CAPDの病態生理および合併症;CAPDにおける腹膜アクセス)