内容説明
楠名山彦(クスナ・ヤマヒコ)は幼時から、自分の持つ奇妙な感覚・予知能力に気づき、現実への遺和感を抱きながらも、その明晰な頭脳で医師の道を選ぶ。そんな彼の前に、いつからか現れた不思議な男は、山彦を時間と空間を超えた旅へと誘う。著者の一貫したテーマ「ヒロシマ」を背景に、深層心理が目まぐるしく交錯する、幻想文学の金字塔。
著者等紹介
天瀬裕康[アマセヒロヤス]
本名・渡辺晋。1931年11月広島県呉市生まれ。1961年3月岡山大学大学院医学研究科内科学卒業。1969年8月日本SFファンダム賞受賞。2004年5月広島ペンクラブ副会長。現在、日本ペンクラブ会員、『広島文藝派』同人、広島市民劇場会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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