出版社内容情報
社会の自然的基礎を廃棄したとき、人間にいかなる歴史が可能なのか。-人間の内的自然(本性)と
外的自然世界をめぐるルソーの徹底した思考を、18世紀ヨーロッパ思想のコンテクストに位置づけ
ることによって浮き彫りにするとともに、その「哲学」の全体構想を初めて明らかにした労作。
目次:
序 章
第I部『人間不平等起源論』について
第一章 啓蒙哲学と神学的正統
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内容説明
社会の自然的基礎を廃棄したとき、人間にいかなる歴史が可能なのか。人間の内的自然(本性)と外的自然世界をめぐるルソーの徹底した思考を、18世紀ヨーロッパ思想のコンテクストに位置づけ浮き彫りにするとともに、その「哲学」の全体構想を読み解く。
目次
第1部 『人間不平等起源論』について(啓蒙哲学と神学的正統;自然状態論の虚構性;自然法と歴史;「ルソー問題」としての人間本性論)
第2部 『言語起源論』について(言語の起源―自然と制度;言語起源のアポリア;言語と社会の成立過程)
第3部 「サヴォワ人助任司祭の信仰告白」(『エミール』)について(認識論;良心論;理神論―ルソーとヴォルテール;弁神論)
著者等紹介
川合清隆[カワイキヨタカ]
1940年愛知県に生まれる。1970年名古屋大学文学研究科博士課程単位取得退学。現在、甲南大学文学部教授
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感想・レビュー
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bass
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ルソーの基本を理解するには必読の書。ルソーは中世と近代に片足ずつ載せている。中世は神・自然・社会・人間の連続性を譲らない。近代はデカルト由来の心身二元論から踏み出し、唯物論へ傾斜する。ルソーは心身二元論に留まり、自然=物質は神が生み出した善きものと捉え、悪は人間が自然状態から脱し、社会を構成した自由から生まれるとする。他方、ルソーはむしろ自由と善を両立した、悪をもたらさない社会・統治を探る。このルソーの構想を、神抜きで実現することが現代の課題だ。死後の神罰抜きに道徳的に振る舞う根拠を探さなければ。2014/09/25
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