内容説明
アントニオ猪木vsモハメドアリ戦より遥か前、明治・大正期に最強を求めるロマンは幕を開けていた!かつて日本で、数々の異種格闘技試合が行われていたことを知る人は少ない。日本人柔道家と外国人ボクサーが繰り広げた熱い戦いが、今蘇る!異なる格闘技を身につけた者たちが闘う、総合格闘技の原点―「柔拳興行」。時を経て、今再びクローズアップ!貴重な写真も多数掲載!
目次
第1章 ペリー水兵対江戸力士―異文化交流としての異種格闘技戦
第2章 流浪のボクサーからの挑戦状―ビジネスから見た柔拳試合
第3章 決戦!横浜柔拳―決闘としての柔拳試合
第4章 E.スミスの柔拳巡業―競技としての柔拳試合
第5章 嘉納健治の柔拳興行“前半戦”―大正ニュー・スポーツとしての柔拳試合
第6章 嘉納健治の柔拳興行“後半戦”―ブームに翻弄される柔拳試合
第7章 「華やかなりし頃」過ぎて―ニセモノ、八百長、そして「時代遅れ」の柔拳試合
特別編 沖縄空手対ボクシング―本部朝基の柔拳興行飛入戦
著者等紹介
池本淳一[イケモトジュンイチ]
松山大学人文学部社会学科・准教授。博士(人間科学、大阪大学)。専門は歴史社会学・比較社会学(中国/台湾)・地域社会学・武道史等。中国社会科学院(客員研究員)、大連外国語学院・蘭州理工大学(外国人招聘教師)、早稲田大学スポーツ科学学術院(助手・助教)を経て、2016年度より現職。社会学・歴史学の視点から、東アジア武術の比較研究やスポーツ・武道を通じたまちづくり・観光を研究。現在は24式太極拳と中国の武器術を修行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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