内容説明
実話怪談コンテスト「超‐１」を勝ち抜いた驚異の大型新人、久田樹生と松村進吉を加えた「超」怖い話・冬の陣。シリーズ最古参の加藤一を筆頭に著者３人という圧倒的な取材力で挑んだ今回は、「超」怖い話至上最大の６２話を収録。あくまで実話にこだわり、かつてないボリュームで真冬の恐怖と不思議をお届けする。それぞれが独自の個性で聞き集め持ち寄った怪奇譚の数々は、なぜか奇妙に連鎖し合い、大きなうねりとなって読者に襲いくる。凶事を予言する謎の死体、不吉な鳥のお告げに、心霊スポットの忌まわしき土産物…けしてあなたの期待は裏切らない―。
目次
巻き潰す
ドライブでござる
フラット
握手会
空中ブランコ
ひとさらい
食べるんだばって？
振動
ごるっ
染み〔ほか〕
著者等紹介
加藤一［カトウハジメ］
１９６７年静岡県生まれ。実話怪談コンテスト「超‐１」を企画主催し、『「超」怖い話 超‐１ 怪コレクションｖｏｌ．１～３』の編者ともなっている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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夢追人００９
129
このシリーズには笑える話としみじみとした哀感を感じさせる話があってどちらも楽しめますね。『通常の三倍』語り手は子供の頃ミミズに小便を掛けても何ともなかったが田舎にある「田の神（かん）さぁ」という石像に放尿すると袋が三倍に腫れて高熱が出た。土下座して心から謝罪すると腫れと熱は一時間程でひいたという。『知命 二題』男の子が遺影を飾る額縁を買って来て母親に「どうして」と聞かれ「わかんない」と答えたが二日後に遠足で行った沼に落ちて溺死する。日記を毎日書いていた少年がパタリと書くのを止め最後に書いた日付の日に死ぬ。2020/05/06
いきもの
3
ぬんじゃにっとりくんの衝撃2010/12/29
ギタバリョー
2
新体制でのシリーズ第九巻。「鶏」「にっとりくん」「ギャラリー」 「贈り物」「枷」 「影蜘蛛」「杖」「知命 二題」「紅鵠」 「穢兆」 「拾得物」等々、加藤氏によるコントロールの賜物か、読み味にばらつきはあるものの押し並べて水準は高い。平山氏とはまた違ったベクトルのユーモアも。「ひとさらい」たちの悪い寓話。山で聞きたくない話ナンバーワン。「食べるんだばって？」飯テロ怪談。めん類は反則。「申し送り」死神。姿形は無害なのがまた凶悪。「いたろう」不思議な温もり。容易には言い表せない。「遺品整理」白眉。呪われた一族。2018/02/17
鮪
2
拍子抜けな話が多かったが嫌いではないです。2015/08/01
ぼの
2
平山さんより加藤さんの方が好きです。
