内容説明
金融派生商品市場のなかには、付け合わせられた価格を勘案することによって、市場参加者が暗黙に想定しているモデルが逆算で判明可能な市場がある。市場が適合的と考えるモデルが判明すれば、フロントオフィスはより相応しいモデルを採用していくことで収益を追求する。本書は、このような金融機関フロントオフィスの行動様式を踏まえ、既存の金融派生商品理論を、金融機関フロントオフィスの視点で戦略的に再編成していく。本書の最大の目的は、金融機関フロントオフィスへ「理論」と「現実」の間隙を突いた戦略を提案していくことである。
目次
第1部 基礎理論ノート((研究ノート1)新しいマルチンゲール測度
(研究ノート2)コンピュテーショナルな制約とBlack=Scholes理論の誕生)
第2部 応用編1 離散時間GARCHと派生商品評価(離散時間GARCH型オプションモデル;(補論)BDS検定と日経平均
GARCH型オプションモデルとBDS検定)
第3部 応用編2 Jumpと金融派生商品評価(Jump‐DiffusionモデルとContact Process;(補論)Agent Approachとモーゲージ担保証券)
著者等紹介
足立光生[アダチミツオ]
1968年大分県に生まれる。1992年同志社大学経済学部卒業。外資系銀行・外資系証券会社勤務を経て、1998年京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。2001年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。名古屋商科大学会計ファイナンス学部助教授
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