内容説明
十余年に及ぶ改修をへて、寛永再建時の姿がよみがえった清水寺。「舞台」からの美しい景観に胸を躍らせ、歴史ある建造物に祀られた仏たちのみこころにふれる。
目次
1(本堂のみほとけ;本尊千手観音立像 ほか)
2(仁王門のみほとけ;慈心院随求堂のみほとけ ほか)
3(釈迦堂のみほとけ;阿弥陀堂のみほとけ ほか)
4(地蔵院善光寺堂のみほとけ;真福寺大日堂と大講堂宝蔵殿のみほとけ ほか)
著者等紹介
根立研介[ネダチケンスケ]
1956年生まれ。京都大学大学院中退。京都府教育庁指導部文化財保護課技師、文化庁文化財保護部美術工芸課文化財調査官等を経て、2005年より京都大学大学院文学研究科教授。博士(文学)
坂井輝久[サカイテルヒサ]
1948年生まれ。清水寺学芸員。京都新聞文化報道部文化担当部長、京都市京都創生アドバイザーなどを経て、2012年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chang_ume
11
仏像からみた清水寺通史。とてもよい。清水寺といえば境内焼失後の江戸前期の伽藍・仏像が中心で、本堂本尊も秘仏のために古い時期の仏像のイメージは今ひとつ薄い。一方で、近世伽藍復興時に焼失を免れた仏像が活用されて、それが轟門二天像や釈迦堂本尊などの平安後期仏の現存群であり、また奥の院本堂本尊や阿弥陀堂旧脇侍は慶派中枢(快慶・運慶)の工房関与を強く示唆する仏像群ともなっていた。評価の脇に置かれがちな近世造仏も丁寧な解説あり。図版の質も高い(『清水寺史』よりも高精細だった)。解説担当は生身仏研究などの根立研介氏。2022/03/17
やす
3
タイトル通りの清水寺参拝ガイドブック。仏像のカラー写真が豊富で、仏像については実際に行くよりも楽しめると思う。2021/11/21
K
0
清水寺に塔頭がこんなにあり、さまざまな仏様がいらっしゃるなんて全然知りませんでした。さすがの東京美術で写真きれい、また英語は逐一訳出されている(ごっそり説明が省かれている文があったり)わけではないけれど、なるほどこのように言うのかと勉強になる箇所多数でした。2022/04/09
Y
0
仏像の魅力よ…。33年に一度の御開帳は絶対行きたい。2022/01/23
kaz
0
清水と言うとついつい舞台に目が行きがちだが、仏像の趣きもやはり違う。写真の腕もあるのだろうが、それぞれが美しい。図書館の内容紹介は『「平成の大修理」によって寛永再建時の姿がよみがえった清水寺。「舞台」を擁する本堂と奥の院本堂の二大秘仏、平安・室町期の古仏など、仏像を通して清水寺を案内する。境内寄り道スポットも紹介。見返しに交通案内等あり』。 2021/12/27