出版社内容情報
鳥取砂丘の端にある「千代(せんだい)砂丘(教授命名)」で
イルカの遺体を発見したコバヤシ教授。
標本づくりのために「ある生物」に協力を頼んだものの、
最終的には別の生物たちが現れて……
学長就任にともない、先生最後の参加となった
「ニホンモモンガが棲む森の生物調査実習」で目撃したニホンモモンガの珍しい行動や、
幼い頃に飼っていた愛犬トムとのエピソードなど、今回も動物への"気づき"が盛りだくさん。
現代人の「モモンガグッズ」制作を可能にした、
ヒト(ホモ・サピエンス)の認知能力の進化にも思いをはせます。
学長になったコバヤシ教授がつづる、
出会いと別れがつまった「先生!シリーズ」最新巻。
内容説明
モモンガは川に飛び込み、イルカは学生(とヤギ)の好奇心を刺激し、コバヤシ教授は学長になる。自然豊かな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。
目次
私の心に棲みつづけるイヌの話 トムは私のことを許してくれたのだろうか
街で暮らしはじめた鳥の話 ヒトと野生動物との共存のあり方とは…
泳ぐニホンモモンガ、交尾するシマヘビ、ヤマメの胃のなかの甲虫 なかなか面白かったよな。たぶん最後の調査実習
海でイルカの遺体を見つけた話 「ミールワーム→ハエの幼虫→ダンゴムシ・ワラジムシ?」読んでいただければ意味がわかります
モモンガグッズをめぐる、おもにヒトの話 Tkさんのことと、ゼミ生Ftさんの油絵バージョン
キャンパス林のビオトープで毎年起こること サンインサンショウウオが産卵しトノサマガエルが泳ぎ…毒ヘビの出現は今年が初めてだったが
先生、学長になるんですか! ニホンモモンガたちとの別れ
著者等紹介
小林朋道[コバヤシトモミチ]
1958年岡山県生まれ。岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005年教授。2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。2024年より学長。専門は動物行動学、進化心理学。これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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けんとまん1007
七月せら
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