出版社内容情報
戦前の日本にSF映画はなかったのか? 戦後「ゴジラ」から紹介されるSF映画の源泉を探し、ビジュアル面から初めて紹介する傑作!
内容説明
戦後「ゴジラ」から紹介されるSF映画の源泉を埋もれた文献と残された作品から丁寧にひもとき戦前日本におけるSF的想像力を初めて紹介する決定版!
目次
「ゴジラ以前」を求めて
アバンギャルドからの出発―「狂った一頁」
月へ行かなかった松ちゃん―忍術・怪談映画としての特撮受容
謎のアシヤ映画と「若返り薬」
ノンセンス喜劇作家、斎藤寅次郎
楽しき哉!個人映画―荻野茂二「百年後の或る日」
悲運の人、枝正義郎―幻の第一号「霊の審判」、忘れられた「大仏廻国」
都会ホラーの誕生「都会の怪異 七時〇三分」
B級の美学―大都映画「怪電波殺人光線」、極東キネマ「鋼鉄人間」
名のみぞ高き「江戸に現れたキングコング」
破滅前夜の宴―円谷英二、奮闘す
受け継がれた「歪み」―戦後SF映画へ
戦前アニメの中のSF表現
著者等紹介
高槻真樹[タカツキマキ]
1968年10月生まれ。第五回日本SF評論賞選考委員特別賞を「文字のないSF―イスフェークを探して」で受賞。立命館大学在籍時に京都文化博物館映像ホールにてアルバイト勤務し、日本の戦前無声映画について多くの知識を得た。第四回創元SF短編賞にて「狂恋の女師匠」で日下三蔵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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