内容説明
仏教において本質的な問題である「煩悩」についての議論『倶舎論』随眠品の本論と称友疏について、それぞれのサンスクリットテキストからの和訳を合本とする。漢訳・チベット訳をはじめとする諸資料を広範に参照して得られた原文訂正案など、極めて貴重な訳注を付す。
目次
1 九十八随眠とは何か(随眠のはたらきと六随眠;七随眠 ほか)
2 九十八随眠の分類的考察(遍行・非遍行;有漏縁・無漏縁 ほか)
3 根本随眠余論(随眠の繋;三世実有説 ほか)
4 経にみえる諸煩悩(漏・暴流・軛・取の総説;漏 ほか)
5 煩悩の断滅(煩悩の滅と断惑の四因;四種の対治道 ほか)
著者等紹介
小谷信千代[オダニノブチヨ]
1944年、兵庫県生まれ。1967年、大谷大学文学部卒業。現在、大谷大学教授
本庄良文[ホンジョウヨシフミ]
1951年、京都府生まれ。1975年、京都大学文学部卒業。元神戸女子大学教授。現在、知恩院浄土宗学研究所嘱託研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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