内容説明
46歳でアルツハイマー型と診断されたキャリアウーマン。認知症の「常識」を変えた!脚光浴びたその講演の真髄。超高齢社会、医療とケアの取り組み最前線。今、認知症を深く知るための最良の一冊。
目次
はじめに これから認知症になる人へ―新時代の扉を開くあなた
第1章 認知症新時代の幕開け(クリスティーンが開く扉―認知症とともに生きる人々と希望にむけて;クリスティーン・ブライデンが語ったこと―二〇〇三年‐二〇〇七年の日本での講演より)
第2章 クリスティーンの現在(日本の読者へのメッセージ;Q&A自ら語る現在の生活そして歩いてきた道)
第3章 クリスティーンの言葉をどう受け止めるか(クリスティーンとの出会い;日本における認知症当事者発信の展開;クリスティーンを読みながら認知症と生きる―認知症当事者のブログより;当事者発信が生み出しつつあること)
第4章 認知症とともに生きる心の旅同行記
著者等紹介
永田久美子[ナガタクミコ]
認知症介護研究・研修東京センター研究部副部長。学生時代から地域や病院、施設で認知症の人と家族を支援する活動を続けている。2000年から現職場(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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huyukawa
1
自分が相手にどのように相対するのかについて考えさせられる。医療者は元々患者と自分を切り離していた。それ自体は正しいのだが、それが相手を人ではないものと感じるようになってしまっているのではないか。障害について話されるときも同じかもしれない。2016/02/05
momo
1
クリスティーンさんの著書を読んでからにすればよかった。2014/09/07
okatake
0
クリスティーン・ブライデンの行動(役割・仕事)とそれに関わる動きを再構成して、まとめた書籍。クリスティーンが全世界に発した言葉・行動は、認知症である人に対する考え方やケアのあり方を大きく変えた。そして、彼らに勇気を与えた。失礼なことを言うようであるが、彼女が認知症という疾患をもったことによる貢献度は並外れている。その恩恵にあずかっている私なども、何らかのお返しをしなくてはいけない。微々たるものであっても、自分にできることは返していかなくてはいけないのである。それが、私のいる役割になるのかもしれない。2014/07/29