出版社内容情報
近年、ボランティアは、教職免許取得、卒業条件など、学校教育で義務化されているように
思われます。そこにはボランティアの心、つまりボランタリズムが忘れられていることが危惧
されています。ボランティア体験のない先生方の指導で、多くの行き違いがおきているのを
見聞します。ほんのちょっとした行動の中に「ボランタリズム」のヒントをみることがあります。
【目次】
・ボランティアについて/阿部志郎
・座談会『ボランタリズム―順ぐりのおかえし』
(阿部志郎・有森裕子・深澤道子・江幡玲子』
・ボランタリズム・ボランティア/興梠 寛
■いろいろなボランティア―私のボランティア体験
・問題提起―本号編集にあたって/江幡玲子
・四、七〇〇キロアメリカ横断
―コーヒーですか、お茶ですか？/高石ともや
・小児病棟とボランタリズム/細谷亮太
・海外での経験をふまえて―ブラジル・ラオス/関 慎子
・心で伝え合うもの 「私らしく生きる」ということからの出発/郡司ななえ
・生涯をもつ子どもたちのキャンプのために/チャック・ウィルソン・軍司純江
■ボランティアコーディネーター
・ボランティアコーディネーター―心づかい・気づかい・おせっかい/江幡玲子
・子どもに秘められた可能性をみつめつづける
―東京・世田谷の先駆的ボランタリズム/興梠 寛
・若い心をつなぎ大きな夢を実現しよう
―子供会から始まった「ハーモニィ」の四十年/大野重男
・児童養護施設「東京家庭学校」の子どもの自立支援/塩田規子
・""住まい型”特別養護老人ホーム「至誠キートスホーム」の四年間/大村洋水
・公立図書館の活動の中で/田中玉太郎
・家族計画国際協力財団の途上国での仕事/高橋秀行
■教師のボランティア体験
・教師のボランティア体験―教育の中でのボランティア/江幡玲子
・「内発性」をどう育てるか
―聾教育・普通教育での経験をふまえて/安積力也
・人よりも、人間として
―施設現場で教えられているボランティアの心/福井達雨
・ボランティアの心はどう育つか/出村和子
・視覚障害者教育の携わって/間々田和彦
■ずっと気にかかっていること
・ずっと気にかかっていること―さまざまな見方・感じ方/江幡玲子
・ボランティアにまつわる、気になるいくつかの事柄/東 理夫
・ボランティアという陥穽―現代社会と強制的ボランティア/池田清彦
・任命制ボランティア―司法福祉領域での制度化再構築/北澤信次
・付:学生と教師の体験過程と応用
―「ボランティア活動論」の授業を通しての例/江幡玲子
・ボランティア/加戸守行
・三人の日記/ハートオブゴゴールド/ボランティアに関する用語/「ボランティア国際年」とは
