宝島社文庫
四月一日さんは代筆屋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800288998
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

第5回ネット小説大賞<グランプリ>受賞『妻を殺してもバレない確率』の著者が贈る、手紙と秘密と人間模様。
あなたの想いを手紙にします――メールやメッセージアプリでの会話が当たり前になった現代、あえて手書きの手紙にして伝えたいことは、何でしょうか……。『筆の都』と呼ばれるところにある、一軒の代筆屋。そこには、四月一日(わたぬき)さんという、ふくよかで可愛らしい男性がいる。彼のそばには、お菓子づくりが得意なイケメンだけど、態度が悪いせいで不良にしか見えないヤコさんがいて、隣には高校生の双子がやっている古い文具屋が並んでいる。
その代筆屋がいつからやっているのか知る者はいない。看板も掛けられていないその代筆屋に来るのは、誰かに想いを届けたい人たちばかり。これは、ちょっとだけ不思議な代筆屋さんを訪ねる、様々な人たちの物語。

内容説明

広島県熊野町、「筆の都」と呼ばれる町にある一軒の代筆屋。そこには四月一日さんという、ふくよかで可愛らしい男性がいる。彼の傍には、態度が悪いせいで不良にしか見えないヤコさんがいて、店の隣には高校生の双子がやっている古い文具屋が並んでいる。看板もないその代筆屋に来るのは、思い悩みながら誰かに想いを届けたい人たちばかり。ちょっと不思議な代筆屋さんと、秘密を抱えた人たちの物語。

著者等紹介

桜川ヒロ[サクラカワヒロ]
1987年生まれ、広島県出身。別名義で2016年にデビュー。子育てと家事の合間に小説やゲームシナリオを書いている。2017年、『妻を殺してもバレない確率』(宝島社文庫)が第5回ネット小説大賞でグランプリを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

68
前作『妻を殺してもバレない確率』が良かった作家さんの二冊目は、ありがちな店モノ人情ドラマではあるけれど読み終えてみれば好感触。『よくできました』。筆の都・広島県熊野町を舞台に四月一日さんを中心とする代筆屋に関わるひとびとを描いた六篇からなるほっこりな連作短編集。短編同士は直接だったりほんの少しだったりの繋がりがあり、時系列も一本道でないことで物語としてメリハリが効いてるあたりうまいですな。四月一日さんとその相方ともいうべき金髪のヤコさんの正体をハッキリとは明かさない(ほぼわかるけど)のも好感触。2018/11/11

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

51
読み友さんのオススメ本。本書は、思い悩みながら誰かに想いを届けたい人たちと不思議な代筆屋の四月一日(ワタヌキ)さんの物語。登場人物が緩くつながるハートフルな6つの連作短編集。手紙って、人を勇気づけたり、 本音をぶつけたり、手書きならではの温かさが伝わったりするからいいなあ。茶色い癖毛にころころとまん丸でくりくりとした黒くてつぶらな瞳の代筆屋の四月一日(ワタヌキ)さんとその傍らでつくったおやつを出してくれる金髪で不愛想なヤコさんの2人の正体ってもしかしたら、、、。誰かに手紙を書きたくなる1冊。 2022/04/01

佐島楓

49
平凡なあたたかい物語を求めている読者には良いかもしれないが、小説ジャンキーの私には物足りなかった。2018/10/10

10$の恋

46
今日から4月。タイトルで選んだこの本は、実にハートフルな連作短編集。四月一日(わたぬき)さんは文字に関する何でも屋で、手紙が苦手な人のお手伝い。メールやラインと手書きとでは一味違う。そして代筆をするだけじゃない。持ち前の洞察力で相手の心を上手くつかんで文章にしていく。聞き上手なんだよな。ジェンダー・ストーカー・音信不通の家族…温和な四月一日さんは深い事情も見事に包み込む。手紙って活字じゃない温もりと情緒が相手に届くもの。粋な構成あり、クスッと不思議な要素あり、そのさじ加減もいいね。儲けものの一冊だったよ。2021/04/01

よっち

46
『筆の都』と呼ばれるところにある代筆屋。四月一日(わたぬき)さんというふくよかで可愛らしい男性の元を訪れる様々な人たちの物語。結婚を前にわだかまりを残した両親への手紙や、すれ違ってしまった年上の幼馴染に対する変わらぬ想い、孫にあてた入学祝いの手紙や就職活動の履歴書など、それぞれのエピソードには意外な事情もあって、個別の話かと思ったら思わぬ形で繋がりも見えてきたりで、代筆するだけでなくさりげなく軌道修正しながら最善へと導いてゆく訳ありな四月一日さんの仕事ぶりと、後日談的なエピソードがとても素敵な物語でした。2018/11/08

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