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出版社内容情報
過去の芸術遺産を前にすると、多くの目的と多くの手段が、ある序列にしたがって複雑にからみ合っているのに気づかされる。この複雑な相互作用のある種の側面を、フレスコ画の歴史を例に取り上げ明らかにしていく。人間の創造活動の意味を改めて気づかせてくれる、説得力に富んだ芸術エッセイ。
内容説明
『芸術と幻影』で美術史界に波紋を投げかけた著者が、そこで提示したある理念のその後の展開を示したのが本書である。その主題は、形態は機能に従うというものである。過去の芸術遺産を前にすると、多くの目的と多くの手段が、ある序列にしたがって複雑にからみ合っているのに気づかされる。この複雑な相互作用のある種の側面を、フレスコ画の歴史を例に取り上げ明らかにしていく。人間の創造活動の意味を改めて気づかせてくれる、説得力に富んだ芸術エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
7
『芸術と幻影』で著者は視覚像が既に概念化されたイメージであるとし、『棒馬考』では棒を馬と見なす遊具に乗るという機能が概念を作る場面を見た。本書はさらに進んで、概念が形態を作り出すという仮説を立てる。建築物に描かれた装飾画をフレスコ画と総称する著者は、一般に作者の描く目的に従属するとされ、目的を凌駕すると常に批判される手段と見なされる装飾に注目し、手段と方法を区別しつつ装飾を機能に従って概念化された形態と見なす。手段と目的の関係は多様であり、両者は絡み合うのだ(原題Means and Endsは複数形)。2019/04/02
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