出版社内容情報
宝島SUGOI文庫のロングセラー『京都と闇社会』に続き、グループ・K21の京都闇社会ルポの最新刊がついに文庫化。いまだに犯人が捕まらない王将社長射殺事件、山口組分裂の大きなきっかけとなった山口組・高山清司若頭逮捕の権謀術数うずまく舞台裏、新興宗教・真如苑に“乗っ取られた”世界遺産「醍醐寺」、呪われた物件「京都駅前」再開発に蠢いた朝鮮総連系企業、パチンコ「マルハン」に連なる京都大学カジノ人脈……暴力とカネの支配者に操られる世界屈指のおもてなし都市「現代京都」の魔窟に分け入った迫真の実話系ノンフィクション! 京都タブーの正体見たり!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
54
疲れました。魑魅魍魎の住む魔都京都。昭和初期から力を持ちだした部落、右翼に朝鮮総連・ヤクザと学者・経済界と全てにおいて癒着。陰陽師・安倍晴明が結界を張った京都はもう抜け殻。魔人に食い荒らされた土壌で我々は如何にも平和そうに暮らしているだけです。王将にエムケイ、京信に醍醐寺。利権て権力者には垂涎の的。今国会ではカジノ法案がとおったが・・カジノ進出をねらう業者とゼネコン。その利潤の理論的支柱になったのは京大人脈と云われても、庶民感情としては受け入れがたい。2016/12/07
しあん
18
書かれていることが全て正しく事実だとは思いませんが、京都のタブーについて、面白く読めた1冊でした。2018/02/24
プレイン
10
王将社長射殺事件の真相や山口組若頭恐喝事件、エムケイタクシー青木一族などなど京都の裏社会の出来事を取り上げる。新興宗教真如苑に侵食される世界遺産のお寺醍醐寺の話は深過ぎて何が何やら付いていけない、そんな中歌手のゆずが出てきたのには驚いた。とにかく暴力団、朝鮮、同和、寺院といった世界を垣間見るのは読み物としては面白い。2016/12/21
てくてく
6
暴力団抗争、土地ころがし、といったお金や利権をめぐる争いをいろいろ紹介している。副題の王将社長射殺事件について一冊をつかって検討しているわけではなく、ただ、ただ、億というお金や、一族で大金をせしめる人がいて、一般素人は手が出せないのだろうなぁという印象を持った。2016/10/28
塩崎 周司
4
王将、山口組、新興宗教に東本願寺、MKタクシー、朝鮮総連、パチンコマルハン。魑魅魍魎複雑怪奇が群舞する京都の裏社会っておもしろすぎるぅ。2016/11/30