内容説明
大学と地域社会のよりよい関係性の構築を目指して―。大学全入と都市一極集中が交差する現代。特に地方では、大学と地域社会との協働による新たな価値創出が、両者の存続にとって喫緊の課題となっている。大学の学内関係者/地域社会のステークホルダー双方の視点と取組みの事例分析から、協働の促進・阻害要因を浮かび上がらせ、大学と地域社会間の互恵的な関係性構築に向けた具体的提言を行う時宜に適った一冊!
目次
第1部 序論(問題の所在と背景―大学と地域、政策と組織と個人;大学と地域社会との関係に関する日本的文脈;分析課題と研究の方法)
第3部 地域ステークホルダーによる大学への関与(地域ステークホルダーによる国立総合大学への期待・評価・関与―福岡県と九州大学;地域経済団体の人材育成への関与をめぐって―インターンシップと能力育成観;産学連携教育への地域ステークホルダーの関与の分水嶺―地域経済団体におけるインターンシップ事業非実施のロジックから)
第3部 大学の内部ステークホルダーによる地域連携・交流への関与―政策、全学、部局、個人(国立総合大学による地域連携・交流への評価と関与―教員の視点から;産学連携教育導入のイニシアティブとその論理―「インターンシップ」をめぐって;大学の組織的な地域連携・交流は何によって左右されるのか―教員の連携・交流活動を規定する要因)
第4部 総括(日本における大学―地域連携推進組織の展開)
終章 結論
著者等紹介
稲永由紀[イネナガユキ]
1971年福岡県生まれ。九州大学大学院教育学研究科博士後期課程を単位修得後退学ののち、九州大学教育学部、広島大学高等教育研究開発センター(および大学情報サービス室)、香川大学大学教育開発センター、筑波大学大学研究センターを経て、筑波大学教学マネジメント室専任講師。博士(教育学、九州大学)。専門は教育社会学、高等教育・第三段階教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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