内容説明
近年、世界各地の先進国・途上国にかかわらず深刻な自然災害や食料危機を引き起こしてきた異常気象問題。その背景には、産業革命以降急増したCO2排出による地球温暖化があるとされており、国際社会は共通の問題として積極的に排出削減行動を取り始めている。本書では、そうした気候変動に関わる条約制定の歴史や対応する国際機関、そして京都議定書・パリ協定など法制度の仕組みとその課題を分かりやすく解説した入門書である。
目次
1 地球環境問題としての気候変動(気候変動とは?;気候変動条約制度の交渉史;気候変動交渉における主要国と交渉グループ)
2 気候変動に関する国際法(気候変動と一般国際法;気候変動に関する国際条約;気候変動に対処する国際機関とステイクホルダー)
3 気候変動条約制度の課題(パリ協定採択後の動き;緩和;適応と損失及び損害;遵守制度)
著者等紹介
西村智朗[ニシムラトモアキ]
1991年名古屋大学法学部卒業。2009年立命館大学国際関係学部教授。専攻、国際法、国際環境法 修士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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