2040年大学教育の展望―21世紀型学習成果をベースに

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  • サイズ A5判/ページ数 279p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784798915715
  • NDC分類 377
  • Cコード C3037

内容説明

大学教育の新地平へ―。今日の大学は、研究機関としてのみならず、学生の自律性の獲得やイノベーション創出、STEM人材教育、生涯学習など多岐にわたる社会的要請を受けている。大学教育は、アクティブ・ラーニングや文理融合教育、初年次教育の工夫、IR部門の設置などによってこれらの要請に応えている。国公私立の大学再編に向かう大学教育における多様な学習成果習得の方途を追求する本書は、今後の大学教育が進むべき方向を指し示す羅針盤となるだろう。

目次

第1部 生涯学習と大学教育(高等教育における生涯学習推進の方向性;米国におけるCompetency‐Based Educationの進展―生涯学習と伝統型高等教育が交差する新たな像として)
第2部 大学教育の新たな方向性(アクティブ・ラーニングを通じての学生の学びとそれを支える環境;21世紀型教養をどうSTEM高等教育に取り入れるべきか?―グローバル・コンピテンシーとSTEM高等教育の課題;文理融合の新しいSTEMプログラムの動向―米国、シンガポール、日本の事例を中心に)
第3部 学修成果の把握とマネジメント(学士課程教育の質の改善に向けてのプロセス評価の役割と限界;共通教育における直接評価と間接評価における相関関係―開発の成果と課題;日韓大学生の学習とエンゲージメント―日韓大学生調査の分析から;米国の研究を踏まえて学生の成長とは何か?)
第4部 新段階の初年次教育(大学の機能分化と初年次教育―新入生像をてがかりに;高大接続の新段階における初年次教育の新たな役割と初年次教育学会への期待;2017年度初年次教育学会会員調査結果から―3つのポリシーと初年次教育の関係を中心とした分析)
第5部 IRの役割とその意味(アメリカにおけるIRの展開―IR機能に伴う二面性と専門性を中心に;日本のIRの現段階)

著者等紹介

山田礼子[ヤマダレイコ]
同志社大学社会学部教授、高等教育・学生研究センター長、前社会学研究科学部長。元中央教育審議会大学分科会大学教育部会専門委員。国立大学法人評価臨時委員。日本高等教育学会理事、大学教育学会会長、初年次教育学会元会長、日本学術会議連携委員。1978年同志社大学文学部社会学科卒業。1991年カリフォルニア大学ロサンゼルス校教育学大学院博士課程修了。1993年同大学よりPh.D.取得。プール学院大学助教授、同志社大学助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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