著者等紹介
門脇洋子[カドワキヨウコ]
1951年、海のない栃木県生まれ。遺跡調査などの仕事を経て、現在海辺の街で、フットケアセラピストの修行中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ndj.
0
「シモーヌ・ヴェイユについて何か書かなければ…と思いつめていた二十代から…」とあとがき。改めて、三十年来の想いを形にし世に出した著者の、ヴェイユへの強い気持ちに敬服する。主に『超自然的認識』からの引用を各所にちりばめながら「善とは何か」「待ち望むこと」「善との出会い-十字架について」、という構成で論じられる小さなヴェイユ論。「それは何物も求めぬ限りない受動の姿、いかなる命令をも待ち構え、命令のないことさえも覚悟している奴隷の姿である」、後期ヴェイユの苛烈さへの、美しいオマージュとなっている。