内容説明
「情動」に焦点化しながらメディアと身体の関係を考察する、メディア研究の新たな地平を切り拓く画期的論考。情報の「分子的な微粒子状の流れ」が創り出す「律動的対立」、「熱狂」と「憎悪」が劇的に変転する現代メディア文化の解明へ向けた理論的な探究。
目次
第1章 情報と情動―主知主義的な枠組みから情報概念を解き放つ
第2章 タルドのコミュニケーション論再考―モバイルメディアと接続するモナドの時代に
第3章 メディアと身体の関係と情動の政治学―テレビが映し出す「政治家」の身体と声
第4章 メディア相互の共振と社会の集合的沸騰―二〇〇七年「亀田父子」問題に見る「民意」
第5章 グローバル化とメディア空間の再編制―メディア文化のトランスナショナルな移動とメディア公共圏
第6章 移民・移動と公共空間のデザイン―「FMわぃわぃ」のメディア実践
著者等紹介
伊藤守[イトウマモル]
1954年生まれ。新潟大学教授を経て2000年より早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は、社会学、メディア・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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