内容説明
朝起きた私は寝床の中でいつも厭世的になる。胸をふさいで、身悶えしちゃう。脱ぎ捨てた下着の薔薇にきれいなキス。私は、汚れて恥ずかしいことばかりだ。いつまでもお人形みたいな身体でいたい―読者から送られてきた日記をもとに、ある女の子の透明で繊細な心を綴った表題作。他「ろまん燈籠」を収録。声優・花澤香菜が紡ぐ「女生徒」名場面抜粋の朗読ＣＤ封入。
著者等紹介
太宰治［ダザイオサム］
１９０９年、青森県金木村（現五所川原市）生まれ。本名、津島修治。東大仏文科中退。１９３９年、結婚し平穏な生活を得て「女生徒」など多くの作品を執筆するが、１９４８年、玉川上水にて入水自殺（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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シナモン
8
声優“花澤香菜”さんの朗読ＣＤ目当てに購入・読了。女生徒のころころと変わる心情が楽しく小気味良い。太宰ってこういう作品も書けるんだよなぁ、凄いっす。朗読ＣＤも小説の抜粋部分だけだったがとても良かった。2015/06/13
タケイ
5
CD今から聴くけどとても楽しみ。太宰の書く女可愛い～って思って読んでたけど、これが実際の学生の日記を元にしていると知り昭和の女魔性すぎる……って怯えてしまった。ろまん燈籠面白い、笑った。2022/03/31
多田幾多
5
表紙にだまされ買いました。女生徒可愛い♥この表紙の子をついつい思い出してしまう・・・・。2013/05/22
石田ミル(･ω･)
4
女生徒のほうは、感想をなんと書けばいいのか全くわからない。心に染みていくというのか、なにかのしかかるというのか…。読んだあとは物思いにふけってしまいたした。ろまん燈籠はおもしろくてけっこう気に入りました。私もこの兄弟みたいに物語の連作やってみたいなぁ笑笑 きっと、私の弟たちは付き合ってくれないだろうけど。ラプンツェルを最後に醜い姿にしてくれなくてよかった。私も長男と同じでラプンツェルが可哀想だった。だからきっとまた長男と同じで、空想力も羽ばたかないんでしょうね。2015/04/19
桜 橘
3
花澤さん目当てで購入。初めて読んだ話だったのですが、引き込まれあっという間に読了しました。特に「女生徒」の最後の３文が印象的で好きです。ＣＤ、作品ともにとても満足のいく内容でした。2014/09/22
