内容説明
放課後、揺れるカーテンの影でキスをした。初めての恋で、初めての男。この男にどこまでも溺れた。―高校男子寮以来の腐れ縁で別れたハズの男・佐久間が、突然ウチにやってきた。無駄に魅力的な奴のせいで、すっかり恋に臆病になったサラリーマンの静流。抱かれていても別れが怖くて…ただの「トモダチ」に戻ったのは二年前。パティシエになった佐久間はフランス修業帰りなのに無職だと言い、そのまま静流のウチに居ついてしまい?―平凡リーマンは、美形パティシエに翻弄される。再会ラブ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zwei
37
パティシエの話だからではありませんが、甘々堪能。面白かったです。心の中でいくつもの紙風船を膨らましてはつぶし膨らましてはつぶし学んだ、他人に過剰な期待をかけても虚しいだけだということを踏まえてもなお、心をセーブして、気持ちをコントロールして恋することなんてできないと、ぐるぐる悩む様がよかった。このぐるぐるがあるからこそ、「…好きって、ちゃんと言ってくれないのか」のくだりがぐっときました。2012/03/27
天使を愛するアカウント
30
元寮の同室同士でパティシエ・佐久間×リーマン・静流。これこれ!こういう甘さが好きなの!まさに“ザ・痴話ゲンカ”、もっと早く言葉にしていれば…ってだけなのにそれができない不器用な2人、でも心はちゃんと、っていうの大好き!もう、寝ぼけてたり酔ってたりする時に無意識に素直に甘える受(で、それを他人に見られてる)とか、普段強気なのに好きって言えなくて照れる攻とか、こんなに好物ばっかり有難うございますv最後に攻視点SSまであって、どこまでも私得でした↑脇の浮田と攻の会話たまらなかったですっ///あぁあ、満足っ2012/03/10
そらねこ
28
まぁ、テンプレなツンデレさんだった。攻めもツンツンされて仕方ない。いくら好きでも好きって言ってくれなきゃさぁ~…。セカンドラブとは言っても、ファーストもセカンドも同じ相手。攻めが二年間パティシエの修行へ海外へ行った時に別れたつもりの受ですが、攻めはずっと友人から情報貰って見張ってたというw余りなすれ違いにちょっと飽きた感じはあった。後半はもっと甘々の溺愛攻めで良かったと思う~…。攻めの愛をもっと見たかったなぁ~…2017/02/13
de sang-froid
27
BL。二年前に別れた佐久間(右)が静流(左)の突然マンションを訪れ、しばらく泊めてくれという。モテるパティシエと素直に好きだと伝えられないリーマン。すれ違いモノなんだけど、時間を掛けて解消していく過程が楽しめた。親友・浮田が恋のキューピッドだったのですが、ホモ・チュウ見ても平然としてるとこが大物。2012/11/06
きょん
24
再会ラブかと思ったら、攻めはきちんと遠隔監視してたんですね~。渡仏前にハッキリして行けよと思うが、ぐるぐるする受けが溺愛されてる話は好きなので、かなり楽しかった。無事想いが通じ合った後の、激甘も読みたいぞ。2012/03/26