内容説明
本書では、近年の研究や治療の成果を踏まえ、睡眠に関する基礎知識やメカニズム、種々の睡眠障害とその症例を紹介します。生活環境の改善やツボ、自律訓練法などによってできる不眠の解消法、さらには睡眠薬の種類や服用するうえでの注意点などもあわせて掲載しました。
目次
第1章 動物はどうして眠るのか(もし、眠らなかったらどうなるのか;ぐっすり眠ると、どうして気分爽快になるのか ほか)
第2章 人はどういうふうに眠りを科学してきたのか(どうして眠りを研究するのか;いつごろから眠りは研究されてきたのか ほか)
第3章 あなたはなぜ眠れないのか(がんばって眠ろうとすればするほど眠れないのですが?;昼間、我慢できないくらいの眠気が急に襲ってきます。何かいい治療法はありますか? ほか)
第4章 専門医に聞く睡眠力を高めるためのポイント(快適に眠るための環境はありますか?;ふだんの生活で気をつけることはなんですか? ほか)
著者等紹介
井上昌次郎[イノウエショウジロウ]
1935年生まれ。65年東京医科歯科大学大学院博士課程修了、理学博士。助手、講師、助教授を経て、72年教授。のち生体材料工学研究所長に就任。睡眠のしくみを脳科学の立場から研究。72年ラットの脳に4種類以上の睡眠促進物質があることを確認。その後も数々の研究成果をあげている。著書は、『睡眠の不思議』(講談社)、『脳と睡眠』(共立出版)、『ヒトはなぜ眠るのか』(筑摩書房)、『睡眠障害』(講談社)など多数
高橋康郎[タカハシヤスロウ]
1931年生まれ。1956年に東京大学医学部卒業、1961年に東京大学大学院医学博士課程修了。その後、同大学医学部助手、米国ワシントン大学医学部研究員などを経て、1999年より財団法人神経研究所附属睡眠呼吸障害クリニック院長。1965年、論文「周期性傾眠症の臨床的研究」により日本精神神経学会賞を受賞。米国留学中、「睡眠中の成長ホルモン分泌亢進現象」を発見
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