内容説明
「失敗」の満州を雑兵の地平から抉り出し、確固とした新日本人を求める書。ずぶとく生きるシベリヤの雑草に共感、抑留中も機転の著者像が明るい。
目次
１ 雑兵満州を征く（応召兵；聴けや戦士ら四面の征歌を！；Ｔに赤紙が来た ほか）
２ 雑草（ヨシの茂み；キスゲの花；敗戦―アマドコロ ほか）
３ 生き残り雑兵の声（ソビエト社会主義共和国連合と日本人；小さな日本人；奴隷の惨憺 ほか）
著者等紹介
福島俊夫［フクシマトシオ］
１９１４年群馬県伊勢崎市生まれ。４０年東京電気学校電気科本科卒、東京電機大学短期大学部卒。無線通信技術士。４０年社団法人日本放送協会に入り、７０年退職。４４年応招、関東軍第１６野戦兵器廠満州第２６３３部隊入隊、４５年ロシア軍捕虜となり、西シベリアで重労働に服す。４７年、帰還。７３年社団法人日本植物友の会に属し、アマチュア植物学の研究の傍ら、自然の草木の生命力、自然美を追求してフォトピクチャーの表現を目的に、日本植物友の会フォトグループを創設した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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