草思社文庫
堤義明 闇の帝国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 258p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794220561
  • NDC分類 335.58
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本を代表するカリスマ経営者の裏の顔を白日のもとにさらし、日本企業・日本社会の影を浮き彫りにする。注目のノンフィクション。

【著者紹介】
ルポライター。石川県金沢市出身。英字新聞などの記者を経て著述業に。記者時代には産業政策担当として経済産業省をはじめ、国土交通省、厚生労働省、総務省、外務省、環境省、内閣府などを取材する。とくに土光臨調や橋本行革での省庁再編にともなう、政策決定過程における官僚の心理的動態の変化に着目。「訊くのではなく聞こえる瞬間を待つ」を信条に、海外と日本を往来しながら息の長い学際的なフィールドワークを続けている。著書に『沖縄戦と民間人収容所』(原書房)、『原発官僚』『炭鉱太郎がきた道』『闇市の帝王』(以上、草思社)、『銀座の怪人』(講談社)、『総理の乳母』(創言社)などがある。

内容説明

2004年、長きにわたって西武グループに君臨してきた帝王・堤義明がすべての役職から辞任することを発表、帝国の崩壊が始まる。この辞任劇の引き金となった西武グループの暗部「借名株」問題は、創業者・堤康次郎が事業を急成長させたGHQ統治時代にまで遡る。草創期を支えた中嶋忠三郎・元コクド顧問弁護士の遺した数々の証書類によって明かされる西武帝国の闇の支配構造とは―。西武グループの「血脈と株支配」を追い続けた執念の取材が、警視庁を動かし、帝王を追い詰める。カリスマ経営者の裏の顔を白日の下にさらし、日本企業の抱える影を浮き彫りにした衝撃のノンフィクション。

目次

第1章 利益供与事件の端緒
第2章 「堤帝国」の闇を知る男
第3章 怪物・康次郎
第4章 義明という男
第5章 中嶋康雄の裁判
第6章 「株支配」の構図

著者等紹介

七尾和晃[ナナオカズアキ]
ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカボー

3
2004年の西武の総会屋利益供与事件、株式名義偽装事件などのノンフィクション。前に買ったまま長い間積読になってたけど、結構面白かった。総会屋芳賀龍臥の名前が漫画に出てきそうなくらいいかにもヒールな感じがして、最初これフィクションなのかと思った。堤義明というよりは父親康次郎からの西武の歴史が半分近く占めている。自分としてはそこが良かった点だけど。当時自分はもう社会人だったけど、業界が違うのもあるし、感度が低くて何がだめなのか全然わかってなかった。2023/10/15

anti_ager99

1
★★★★☆ ビッグモーター事件を受けて、"会社の不祥事モノ"を読みたくなった2冊目。堤家の力が強大さ、兼重家とはスケールが違いすぎて、大人と子供って感じ。何が違うんだろうと思ったら、政治力の違いなのかな。こういうのを権謀術数っていうんだろうね。本気で頭いい人がやりたい放題やったらこうなったって感じ。でも、なんでそんなに権力と富が欲しいんだろう。最後に、著者さんは30前半でこれを書いて、その11年後に亡くなられたことを知った。その若さでこの筆力、何があったか知らんけど、なんともやるせない気持ちになった。2023/09/23

とし

1
提家の成り立ちや個々人の人となりが中心となっており、副題にある「何故あの西部グループが・・・」が詳述されていないので期待はずれだった。また構成も悪く、文章も読みにくい。 2015/10/23

ハムクルーズ

1
まさに独自の閉鎖性、独善性で親子二代に渡り築いてきた巨大コンツェルンの光と陰です。専横で陰湿過ぎる共産主義的な経営手法。創業者の腹心の子から訴追された絶対秘匿の壁は、アリの一穴こら瓦解始める。2014/10/19

スライサー

1
読み終わった感想としては「本当にこんな会社が存在するのか?」 と言うものでした。 堤一族の利益を極力出さず法人税を払わないと言う方針だけは 国民としては受け入れがたい。2014/08/07

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