失踪入門―人生はやりなおせる!

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198629298
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

リストラ世代にもワーキングプア世代にもお教えましょう、人生の処方箋。“失踪日記”から5年、香山リカ実弟を弟子に迎えてのギャグ&シリアス濃縮話。

目次

第1部 押しかけ弟子、北より来る
第2部 師弟互いに迷い、ともに笑う
第3部 人生はやりなおせるのか…?
番外篇「ゲスト:高野文子」を迎えて
描き下ろしマンガ「ホームレス再入門」(吾妻ひでお)
師への礼状(中塚圭骸)

著者等紹介

吾妻ひでお[アズマヒデオ]
1950年北海道出身。1969年デビュー。初期は秋田書店を中心に活動。古くからのSFファンであり、1978年の『不条理日記』で第18回日本SF大会で星雲賞コミック部門を受賞した。また同時期に自動販売機本『少女アリス』などで描き始めた「純文学シリーズ」も注目を集め、80年代のロリコンブームの立役者とみなされるようになる。80年代半ばから作品の発表が減り始めるが、1989年・1992年と2度の長期の失踪の後、アルコール中毒などの経験を描いた『失踪日記』が2005年ベストセラーとなり、日本漫画家協会賞大賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞、そして日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門と立て続けに受賞となった

中塚圭骸[ナカツカケイガイ]
1965年北海道生まれ。精神科医であり評論家の香山リカの実弟。テクノ製作など音楽活動あり。歯科医師免許を持ちながらもドロップアウト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

37
父所蔵の本。 失踪と一言で言っても、野宿とかホームレス暮らしをするのだからほぼサバイバル状態の生活を強いられることになる。食べてみたらカビが生えた代物だったりトイレに事欠いたり…。そして中塚さんの場合はサバイバルの舞台が極寒の北海道なので…。別の作品で都会の中に自然環境を造成して野性味あふれる生活をパフォーマンスとして行っている過激派環境保護団体の小説がありましたが、パフォーマンスと本物のサバイバルでは身に降りかかる危険度が違いすぎますね。2018/06/11

gtn

22
どこまでものめり込んでしまうあたり、中塚氏と香山リカ氏、よく似た姉弟である。2020/06/16

小鈴

17
香山リカの弟で様々なビョーキ持ち(精神科のヘビーユーザー)の中塚圭骸氏との対談集。最初は吾妻ひでおの失踪についてアレコレ聞いていたはずが、中塚の発病、姉弟関係についての話になっていく。香山リカと弟の行き先が余程気になるわい。あ、ホームレスの最初の壁はポリ袋を開けることより、ポリバケツの蓋を開ける方が高い壁だそうです(笑) 2010/04/04

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

16
私自身、吾妻ひでおに何の思い入れも無いので、『ああ、この人カリスマなんだな』という気分だが、この本は押しかけ弟子・中塚圭骸(香山リカの実弟)に圧倒される。自身の事をやたら饒舌に語る。なかなか凄いキャラクターである。掲載誌の編集長との鼎談だが、サブカル知識がちょいちょい鼻につく。読むのを止めようかと思いながらも最後迄読まされたのは、やはり魅力的だったのかも。吾妻ひでおのラストの言葉は感心。2013/02/08

朱音

13
吾妻氏の失踪体験の「弟子」となるべく中塚圭骸氏と対談形式で…というはずがだんだん中塚氏&姉・香山リカ氏の話になっているが、かえってそれが興味深い。香山センセ、精神科医なのにご身内もご自分も病んでいてそれでいいんだろうか?SFとテクノと、互いの不得意分野になると話を変えようとするところなどなんだかみんな(編集者も含め)お子ちゃまっぽい(笑)吾妻氏にはゆっくりのんびりと漫画(できればSF系統の)を描いていただきたいんだけどなぁ。2010/12/25

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