目次
1章 助けてくれ!
2章 酒とバラとウンコの日々
3章 ガマンの断酒はつづかない
4章 にっくき草
5章 こころの学校
6章 「根」
終章 これがおまえの故里だ
著者等紹介
三輪修太郎[ミワシュウタロウ]
1942年生まれ。山口県出身。東京芸術大学卒業。1977年、東京都にてPR制作会社(株)WIN設立。代表取締役。2001年、山口県にてNPO法人「学び舎」設立。理事長。現在、アルコール依存症者のためのグループホーム「学び舎」施設長。NPO法人山口県断酒連合会理事。山口県やわらぎ断酒会会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいちゃん
22
僕は年1回だけ酒を断つ。健康診断の前の日のみである。当然なんの変化もあるわけない。もうなっているかもだが、今引き返さないとな。2024/05/16
びーる
1
地獄を見たければアル中の家に行け、という言葉をどこかで読んだ。ウチは母がアル中だ。泥酔してかかってくる愚痴だらけの電話に何度泣いたことか。現在母78歳。81歳の父が長い入院を経て、認知をおかしくて帰ってきた。アスペらしいこだわりが一層強くなって、スーパーしつこく面倒くさい父へと変貌した。長年母のこと、疎ましく思ってたけど、こんな父と暮らしてたら飲まずにいられなかったのかもな、と老いた親の姿に思う。実母からも愛されず、帰れる実家もなかったみたいだし。愛への渇望がアルコールを呼ぶ。私も酒やめたいんですよ。2021/07/02
バールの様なモノ
1
単身生活も約2年になり、ほぼ毎日飲んでる自分がいた。この本を読んで1週間禁酒してみた、おかげで読書がはかどった。しかし、心はゴムまりであるという、適度に週末だけ飲むとしよう。2020/12/03
ナ
1
私の父はアルコール依存症である。この本を読んで、私が父を許せない理由が分かった。 昔はお酒が悪いと思っていたが、お酒ではなく父の生い立ちや心のうちに問題があるのかもしれない、と大人になって思うようになった。本著にもあるようにお酒が身近に手に入る今、お酒を取り上げる、というのはナンセンスだ。生きていればいろいろある。道を踏み外すのは誰にでもあり得る。自分だって。 だから父を一方的に責めるのはやめようと思った。が、そこまで考えた上で許せないものは許せない。(つづく)2020/01/03
くまこ
1
テーマは、再生。「酒が問題なのではなく、酒を求める心が問題なのだ」という言葉が全て。断酒は目的ではなく過程にすぎない。自分とは何かというテーマに真正面から取り組んだ力作だと思う。アルコール依存症で廃人になる人が少しでも減ってくれたらいいな。2011/07/09