内容説明
「和食」は本当に健康食か?ダイエットは糖質か脂質か?栄養健康情報はどこでゆがむか?「根拠に基づく栄養学」がその問いに答えます。
目次
第1章 こんなにややこしい?!あぶらと脂質異常症の関係
第2章 こんなに大問題?!食塩と高血圧
第3章 不思議がいっぱい!肥満問題
第4章 呑んべえ必読!お酒、なにをどれくらい、どのように飲むか
第5章 究極の健康食?地中海食から糖尿病管理まで
第6章 あなた自身が試される!「栄養健康リテラシー」の時代
著者等紹介
佐々木敏[ササキサトシ]
東京大学大学院医学系研究科社会予防疫学分野教授。女子栄養大学大学院客員教授。京都大学工学部、大阪大学医学部卒業後、大阪大学大学院、ルーベン大学大学院博士課程修了。医師、医学博士。国立健康・栄養研究所などを経て現職。いち早く「EBN(科学的根拠に基づく栄養学)」を提唱し、日本人が健康を維持するために摂取すべき栄養素とその量を示したガイドライン「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)策定において2005年版から中心的役割を担う。一方で、大学院生らの運営による東京栄養疫学勉強会の世話人・講師を務めるなど日本の栄養疫学の発展に尽力する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ニコ
3
面白かった。“ 悪貨は良貨を駆逐する”に対抗するための良書。前に健康系の食に関する本を読んだらトンデモだったのがトラウマだったので、読めてよかった。個人的な課題は、減塩だなあ。2023/08/26
はひへほ
2
栄養データだからこそ気にすべきことが知れて良かった。たとえば集めたデータ自体の信頼性だとか、対象そのものだけでなく食べ合わせや飲み合わせも見るべきだとか、そのものの影響は全体から見てどれくらいなのかだとか、何かを選んで食べるとき何かが選ばれず食べていないのだということだとか。視点が手に入って良かった。 ちょうど最近、アスパルテームがメディアでよく取り上げられているが、この件含め、研究や報道もまた批判的に見ていく必要がある2023/07/21
鵞鳥
2
フレンチパラドックスの問題、正解出来て嬉しい。2021/02/03
イコ
2
基本的な栄養の話。1章、あぶらと脂質異常症の関係。2章、食塩と高血圧。3章、肥満問題。4章、お酒、なにをどれくらい、どのように飲むか。5章、地中海食から糖尿病管理まで。6章、栄養健康リテラシーの時代。の構成。データは豊富で、章の最初に問題があって読みやすくしている感じ、論文の調べ方とかも書いていて、栄養学習ってる学生なら卒論とかで参考になりそう。2020/07/19
向日葵
1
豊富なデータが載っているが。ズバリ、これだというようなスッキリ感はない。 ■朝食を取らないと太るのか? ×体が飢餓状態となって、脂肪剛性を促進 ×血糖値が低下し、ドカ食いをして太る 〇一日の総カロリー数が少なくなるが、活動量が減り太る傾向 ■中性脂肪を下げるには 〇炭水化物を控えて脂質を増やす。 ×資質を控えて炭水化物を増やす ■2011年、国連が推進した生活習慣病対策 ①タバコ②減塩③肥満・食事・運動不足 減塩するには、ソルトシェーカーの穴を、小さくする 50歳の1日14gの塩=65歳の7gの塩に該当2022/10/22