内容説明
明治生まれの英語教師だった母。その母の料理で育ち、みずからも栄養士の経験をもつ著者が、今も、老人ホームで日本とイタリアの民話の研究をつづけながら、日本の食の特異性に感じ入る。そんな日々から生まれた体験的エッセイ。
目次
1章 津の味・母の味(カレーライス―カレーライスは日本食;かまぼことはんぺん―かたいか柔かいか ほか)
2章 世間の味・私の味(のり巻き寿司―トンデモ多彩な中身;お雑煮―この複雑な世界 ほか)
3章 海外体験 外への視線(パリのマックとミラノのメロン―ヨーロッパは遠い;フィレンツェ風ビフテキ―ドギモを抜かれる ほか)
4章 食の国際化(洋風と中華風―主婦の外国料理;東洋軒のオムレツ―初めてのレストラン ほか)
5章 外に出る主婦たちとファストフード(男たちは―これがわが家の現実;便利な製品がぞくぞくと―ファストフードへの道 ほか)
終章 食の未来を見据えて(スローフード―夢と現実;和食への回帰?―土井善晴氏の一汁一菜の提案)
著者等紹介
剣持弘子[ケンモチヒロコ]
昭和8(1933)年、三重県津市に生まれる。女子栄養短期大学卒業後、都立台東商業高校(定時制)に栄養士として勤務。結婚後、子育てのかたわらイタリア語を学び、日本とイタリアの昔話を研究。1990年春から1年間イタリアに滞在し、フィレンツェ大学で民間伝承学を学ぶ。帰国後、日本女子大学人間社会学部文化学科で民俗学の講座を担当。定年後は地域の子ども文庫を主宰しつつ、研究をつづける。怪我で車椅子生活となるが、老人ホームで暮しながら、口承文芸学会をはじめ、複数の学会に所属して、研究、執筆活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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