出版社内容情報
《バジス》が地球に戻ったとき、カルデク・オーラの集合体につつまれたポルレイターたちが一体となってテラニアに降下していた!
内容説明
“バジス”は瓦礫フィールドで制動物質をある程度まで除去したのち、地球に帰還するコースをとった。そのころポルレイター二千九名は、一体化したカルデク・オーラの集合体につつまれたまま、地球周回軌道にいた。どうやら、オーラのエネルギーを放出することで集団自殺しようとしているらしい。しかし、やがて集合体オーラは地表に向かい、テラニア・シティの人口密集地域に降りてくる。テラの住民に危険が迫っていた!
著者等紹介
増田久美子[マスダクミコ]
国立音楽大学器楽学科卒、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
9
前半は題名通り。第16サイクル「宇宙ハンザ同盟」はここまで。ポルレイターという時代に取り残された種族の傍若無人は、この巻でいささか竜頭蛇尾に終了します。でも、魔の女ゲシールをめぐるローダンとアトランの低次元な恋のさや当てはまだまだ続く、ときたもんだ。後半は無限アルマダという奇妙な「もの」の登場の予兆と、カルトっぽいウェイデンバーン主義者とやらの出現のこと。このサイクルは面白いといいなぁ。 ちなみに、表紙絵は巨大宇宙船<ソル>なんだけど、球体の片方は壊れちゃったはずなんだが。2017/09/15
スターライト
7
標題作と「フロストルービン」の二篇収録。500巻後半から続いてきた〈宇宙ハンザ〉サイクルは結局、テラナー対ポルレイターの物語だったという印象。超越知性体〈セト=アポフィス〉との戦いは、本巻後半からスタートする〈無限アルマダ〉サイクルに引き継がれるようだ。もっともポルレイターの退場もすんなりいくわけはなく、自分たちの行動に絶望して集団自殺しようとするポグ一派と、指導的立場を失墜させたコロ一派の争い、加えて奇妙なモンゴル人が絡む。後半、彼岸から来た男タウレクなる人物が登場し、M-82銀河へと案内するようだ。2017/08/13
mabo510
1
そうか、1,100話目か。 思えば遠くに来たもんだ。 やっと面白くないポルレイターサイクルが終わった2017/08/24