内容説明
音楽プロデューサー松任谷正隆氏が軽妙に綴る、クルマにまつわる珠玉のエッセイ。
目次
第1章 少年時代の思い出
第2章 バンドライフ、カーライフ
第3章 結婚生活あれこれ
第4章 クルマ選びに思う
第5章 カーライフよもやま話
第6章 忘れえぬ出会い
第7章 クルマ乗りの心得
第8章 今、そしてこれから
著者等紹介
松任谷正隆[マツトウヤマサタカ]
1951年東京生まれ。作編曲家。日本自動車ジャーナリスト協会所属。4歳でクラシックピアノを始め、20歳の頃、スタジオプレイヤー活動を開始。バンド「キャラメル・ママ」「ティン・パン・アレイ」を経て多くのセッションに参加。現在はアレンジャー、プロデューサーとして活躍中。長年、「CAR GRAPHIC TV」のキャラスターを務めるなど、自他共に認めるクルマ好き(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
187
本日、久しぶりに車を買い替えたので、車に纏わる松任谷 正隆のエッセイを読みました。松任谷 正隆、初読です。著者の車愛が感じられる一作でした。しかし中央フリーウェイが💩色のマークⅡ&納豆スパだとは思いませんでした(笑) https://jafmate.jp/series/essay/carlandscape.html2023/11/26
hiace9000
122
送られてくるJAF Mateの巻頭近く、毎号欠かさず読むこのエッセイ。クルマと共にあったあんなこんなのエピソード、ふわりと浮かぶ情景を松任谷ファインダーでノスタルジックにトリミング。時にほろ苦く、時に切なく、そしてクスリと笑わせる懐かしい記憶の数々を、軽妙に綴り連ねる珠玉のエッセイ集。言わずと知れた大物アーティストである松任谷夫妻。だがその筆致には業界人然とした尖りも驕りもまるでなく、むしろ円やかで庶民派テイスト。クルマ好きのみならず、幅広い読者に共感を呼び連載が続くのは、著者の味わい深い人柄の成せる技。2025/02/27
おしゃべりメガネ
95
言わずと知れた車好きな方は知らぬ人はいないであろう松任谷さんの車エッセイ。JAFに連載されていたのを単行本化したものであり、一編一編が短く読みやすかったです。たまに描写されている奥様(もちろん松任谷由実)とのやりとりがなかなか痛快で、笑わせてくれます。やはり車って過去に乗ってきた一台一台にそれぞれ思い入れがありますよね。本書を読むと今まで以上に車を労り、もっと愛着を持って乗り続けなくてはと思ってしまいますね。奥様の由実さんが運転免許証がなく、買い物等をフツーに自転車で行くのは、ちょっと微笑ましいですね。2024/04/20
あすなろ
89
カーグラフィックTVの松任谷正隆氏の6年に亘る雑誌掲載エッセイより編まれたクルマに関するエッセイ集。カローラスプリンター(そういう車名があったのです)から始まるクルマ遍歴を軸にしたここに編まれた多数のエッセイを興味深く拝読。メルセデスやポルシェの記述もあるがアルファロメオスッド等、マニアックな車種へのエッセイもあり。氏のTVにおいても最早味と化しているが、メカニック的な記載はほぼなく、ミュージシャンならではの感性によるものとなっているのも独特の感があり、またそれはそれでクルマ好きとしては読めるのである。2024/03/24
R
46
著者が車に憧れた若い頃から、今に至るまでの車にまつわる思い出話を集めたエッセー。お金持ちだったんだろうなという羨みはさておき、昔の自動車、それがあった生活の描写が面白くて、今とは異なる自動車の姿が見えたように感じた。昔のアルファロメオがどれほど手がかかる車だったか、それを直に知る人の話というだけで面白かったけども、ポルシェとの出会いや、大きな車に乗って気が大きくなる話とか、面倒くさい人だなと思うエピソードも多くて楽しかった。なにより、中央フリーウエイは彼の話ではない。2024/04/11