出版社内容情報
《内容》 乳・幼児期における事故の実態と防止のための指導ポイントを安全チェックリスト、パンフレットを用いてわかりやすく解説.事故の原因から発生後のケアまで現場で役立つ一冊.
《目次》
序文
第1章 子どもの事故対策の必要性
1 事故対策の必要性
A 事故による死亡数
B 少子社会
C 防止可能
D 費用対効果
E 国際比較
F 事故発生率の推移
G 諸外国における事故対策
2 事故の定義
3 事故の分類
第2章 子どもの事故の疫学
1 死亡統計
A 死亡数および死因順位
0歳/1~4歳/5~9歳/10~14歳/各歳ごとの死亡数と死因順位および割合/1~14歳までの主な疾患別死亡数/交通事故/不慮の溺死/不慮の窒息
B 年次推移
年齢階級別の推移/事故種類別にみた年齢別の年次推移
C 地域差
総数/0歳/1~4歳/5~9歳/10~14歳
D 損失生存可能年数(YPLL)
平成10年のYPLL/YPLL率/男女別のYPLL/YPLL率の年次推移
E 国際比較
国別の事故死亡率/年齢階級別の事故死亡率/わが国の不慮の事故による超過死亡数
2 死亡に至らない事故
A 患者調査
推定患者数/受療率/年間入院患者数/年間受診回数/死亡者1名当たりの入院,外来患者数/受療率の年次推移
B 乳幼児事故の全国調査
年齢,性別/発生時刻および曜日/来院方法/受傷時の診療科/傷害名/傷害部位/傷害の程度/処置見込み/後遺症の有無/事故内容/事故発生場所/事故発生時の保護者の状況/調査結果よりみたわが国の事故の現状
C アンケート調査による事故発生頻度
年齢別の事故発生頻度/事故の種類別発生頻度/障害を受けた部位/事故を起こした原因/事故発生時の行動/事故発生の原因物質/事故の発生場所/事故に対する処置/防止の可能性についての保護者の考え/わが国におけるその他の事故調査
D 健診機会を利用した事故調査
乳児の医療機関受診事故頻度/幼児の医療機関受診事故頻度
3 その他の事故調査
A 学校管理下の事故
B 厚生省健康被害モニター
C 交通統計
D 救急搬送数
第3章 将来予測と目標値の設定および経済的損失
1 将来予測
A 0歳
B 1~4歳
C 5~9歳
D 10~14歳
2 目標値設定
A 子どもの事故防止の目標値
B 目標設定の条件
C 具体的な目標値の設定
全県最高値と目標値/全県平均値と目標値/国際比較と目標値/目標値と超過死亡数
3 事故による経済的損失
A 事故による経済的損失
B 医療費の支出
第4章 事故防止対策
1 事故防止の歴史と理論
2 年齢別にみた事故の特徴と原因
A 0歳
人口動態統計/傷害名/部位/事故の程度/事故内容/発生場所/保護者の状況
B 1歳
人口動態統計/傷害名/部位/事故の程度/事故内容/発生場所/保護者の状況
C 2歳
人口動態統計/傷害名/部位/事故の程度/事故内容/発生場所/保護者の状況
D 3歳
人口動態統計/傷害名/部位/事故の程度/事故内容/発生場所/保護者の状況
E 4歳
人口動態統計/傷害名/部位/事故の程度/事故内容/発生場所/保護者の状況
F 5歳
人口動態統計/傷害名/部位/事故の程度/事故内容/発生場所/保護者の状況
3 年齢別事故の具体的な注意点
A 誕生から5か月まで
転落/切り傷・打撲/窒息/熱傷/日射病/交通事故
B 6~11か月
転落/誤飲/熱傷/溺水/交通事故/切り傷・打撲/はさむ事故/火災
C 1~2歳
転落/窒息/溺水/熱傷/交通事故/誤飲/切り傷
D 3~5歳
転落/熱傷/溺水/交通事故
4 発生場所別事故と防止対策
A 台所
台所の事故例/防止対策
B 浴室
溺水の例/防止対策/熱傷の例/防止対策/転落の例/防止対策
C 階段
転落の例/防止対策
D ベランダ,窓
転落の例/防止対策
E 玄関
打撲・骨折・切創の例/防止対策
F 洗面所,トイレ
誤飲の例/溺水の例/熱傷の例/防止対策
G 居間
防止対策
5 事故の種類と防止対策
ベビーベット/交通事故/浴室での溺水/誤飲/ストーブ/階段/窓/バルコニー/ドア/ガラス戸・ガラス窓/ベビーカー/ハイチェア/おもちゃ/自転車/ポット
第5章 事故防止対策の実践
1 事故防止方法
A 事故防止の方法論
B 子どもへの安全教育
C 安全教育の開始時期とその実際
2 健診の機会を利用した事故防止指導
A 健診の機会を利用したプログラムとは
B プログラムの内容
C 実施方法
D 健診会場での実施の際の手順
チェックリスト完全対応パンフレットによる指導/個別指導/集団指導
安全チェックリストと指導のポイント
母親・両親学級用/1か月児健診用/3~4か月児健診用/6か月児健診用/9か月児健診用/1歳児健診用/1歳6か月児健診用/3歳児健診用
3 保育園用事故防止プログラム
A 保育園用事故防止プログラムとは
B プログラム内容
C 実施方法
D プログラムの特徴
E プログラムの効果
事故防止パンフレット
4 3歳児,4歳児,5歳児用の事故防止プログラム
A 3歳児,4歳児,5歳児用のプログラムとは
B プログラムの内容
C 実施方法
事故防止パンフレット
応急手当パンフレット
5 地域における事故防止活動
A 県レベルでの事故防止活動
子どもの事故実態調査/事故防止事業/事業内容/健診の機会の利用/セーフティセンターの設置/情報発信/各諸機関における事故防止への役割
B 中央での事故防止活動のサポート
第6章 諸外国における事故対策の現状
1 アメリカ
A 国立事故防止センター(NCIPC)
B SAFE KIDS
2 イギリス
A CAPTの活動
B 政府の活動
3 北欧諸国
A スウェーデン
B ノルウェー
C デンマーク
4 オーストラリア
第7章 応急処置
1 事故対策としての応急処置
2 応急処置の普及度
A わが国における応急処置の普及度
B 心肺蘇生法の普及度
3 保護者への応急処置法および指導のポイント
A 外傷
創傷の処置/打撲傷の処置
B 止血法
一時的止血方法/永久的止血方法/出血時の処置
C 溺水
事故現場での初期治療/医療機関での治療
D 異物
異物処置の原則/気道異物/誤飲
E 熱傷
受傷現場での処置/病院での治療
F 心肺蘇生法
気道確保/呼吸の有無の確認/人工呼吸/脈拍の有無の確認/心臓マッサージ/人工呼吸と心マッサージの関係
4 事故と虐待の鑑別
索引