内容説明
戦時には艦の被害を最小限に止め、効果的に艦を運用、平時には艦の実力を最高にたもつため、乗組員を教育、訓練する―ハイテク化の進む護衛艦であっても変わらないシーマンシップ。自らの信念の下に有事に備えて、艦長という職責をまっとうすべく邁進する二等海佐の姿を描いた感動作。帽ふれシリーズ第三作。
目次
呉線
艦長交代行事
初出港
春の宵
合同訓練
南西諸島
遭遇戦
沖縄勝連
東シナ海
長崎県佐世保市
夏休み
ホストシップ
演習
華燭の典
訓練検閲
別れ
著者等紹介
渡邉直[ワタナベチョク]
昭和14年東京生まれ、開成高校から防衛大学校へ進む。昭和37年卒業任官後、艦隊勤務を主体に、駆潜艇艇長、海上幕僚監部、護衛艦艦長、幹部学校教官、統合幕僚会議事務局、護衛隊群首席幕僚、護衛隊司令、総監部防衛部長、幹部学校研究部長等を歴任。平成6年海将補で退官。以後、日本無線(株)、(株)タイユウ・サービス等で勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mikarin
1
「帽ふれ」3作目。いよいよ艦長になった主人公の話。2015/01/10
じゅん
0
ついに艦長編。内容に賛成できるかできないかは世代によると思う。個人的には前時代的な精神主義、公私混同が多いように思われ、悪い人ではないんだろうけど、部下にはなりたくないと言う印象を受けた。しかし、艦長も終わったと言うことはあとは司令編だろうか?さすがに海幕や総監部はデスクワークばかりで見所が少ないだろうし・・・2015/08/12
ぱぱみんと
0
面白かったです。元現役の人が書いたもので、リーズ3作目。物語は出来すぎの感はありますが、現場の幹部ならば「かくありたい」、という思いが伝わってくるような内容でした。人間関係の描写など、現職だった現場の国家公務員ならではの部分を感じました。2015/03/14