出版社内容情報
マキシミリアノ・コルベ神父が、聖母の騎士(M・I)運動、修道生活について同僚たちに残したことばを集めた一冊。・・・・・読書の実りはすべて、あなたがどのように聖母に祈るかにかかっています。ですから読書を始める前に聖母に祈らなければなりません。一度にたくさん読まないでください。かえって読書をする時には、しばしば心を聖母に向けてください。読んだことについて心の中に感情の動きを覚えるときに特にそのようにしてください。読み終わったら、その結果を聖母に委ねてください。(マキシミリアノ・マリア・コルベ) 204頁 (007)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
12
アウシュビッツの聖人コルベ神父の言葉。人間が種としての人間、ホモサピエンスを超越する瞬間、獣としては成し得ない人間としての極致を体現した一人がコルベ神父だと確信しているのでそこに至るための精神の育み方ってどんなもんなんだろうと思いながら読了。信仰は全て狂的なモノだ。それが深くなればなるほど生物的な観点からしたら狂っていく。でも良くも悪くもそうしたファナティックな部分だけが人を人の枠から脱却させてくれるんだと確信している。善なる方向への静かな発狂は尊く美しい。自分もそうなりたいと切に願う。2016/09/22
もちもち
2
コルベ神父のことば集、難しかった。途中で神学者の先生に当時のカトリックの時代背景を教えていただいて、ようやく少しちゃんと読めるようになったけれど、それでもやっぱり難しい。無原罪の聖母はとても好きだけれど、こうした「従順」の形は、現在とは随分違った様相をしている気がする。今も、従順は大切だけれど、今の従順とは形がかなり違うと思う、すこし過激というか。それでも、第三部の聖母への愛の部分は他にくらべて頭にしみこみやすかった。聖母、聖母、聖母、すごい聖母への愛。コルベ神父様は聖人、と思いながら読みました。2013/05/28
くり坊
1
わたしは以前、カトリック信徒で「けがれなき聖母の騎士会」会員でした。なので、この本は、真っ先に読んだ本ですが、あれから年数が経ち、今はプロテスタントとなって、聖母の騎士会会員ではなくなった今日において、2024年は12月9日が「無原罪の聖母」の祝日なので、その日までに、この本を一読しようと思っております。読み終えたら、自分の過去と向き合いながら、かつては、けがれなき聖母に奉献した日々を思い起こしながら、改めて、プロテスタントの信徒として、ナザレのマリアへの敬愛を残しつつ、信仰の光を灯し続けようと思います。2024/11/24