内容説明
一人娘家庭が多くなったことで、女性に「嫁」と「跡取り」の両方の役割が求められるようになり、また両家から第二子の出産を要請されることも踏まえ、女性たちが抱く様々な葛藤や子どもをめぐる戦略、世代間交渉の実態を浮き彫りにして、現代中国の家族観にも迫る。
目次
序章 日中両国の結婚・出産事情
第1章 一人っ子政策が中国社会にもたらす影響
第2章 二十世紀初期から改革開放までの紹興での婚姻と親族規範
第3章 紹興でのインタビュー調査
第4章 一人娘の婚姻形態と婚資のあり方
第5章 妻方親からの後継者要請をめぐる世代間の交渉
第6章 両家からの第二子出産要請をめぐる世代間の交渉
第7章 子どもという存在
終章 一人娘の結婚と出産の特徴
著者等紹介
施利平[シリーピン]
1970年生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部教授。専攻は家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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