内容説明
本書では、新しい時代に即応した食品の安全と高品質の食品開発において、従来の殺菌・静菌処理をより高度にすることで食品のおいしさや栄養の保持効果を今以上に期待できる、食品の無菌包装システムを取り上げた。まず、基礎的知識として食中毒菌や腐敗菌、ウイルスの挙動、食品微生物の殺菌メカニズムなどの新しい知見に基づく知識を記し、食品原材料の洗浄・殺菌の手法、除菌装置、殺菌装置を紹介している。実際的知識としては、無菌包装機と包装システム、食品製造環境の洗浄・殺菌、食品工場のおける検証、液状・流動状食品、固液混合食品、高齢者・医療向け食品の無菌包装の動向についてまとめた。
目次
食品の無菌包装とは
食品の微生物基準と生物学的危害
食品微生物の殺菌とそのメカニズム
食品原材料の洗浄・殺菌
食品製造工程における除菌装置
食品製造工程における殺菌装置
食品の無菌包装機と包装システム
食品製造環境の洗浄・殺菌
食品工場における検証
液状・流動状食品の無菌充填包装の実際
固形および固液混合食品の無菌包装の実際
高齢者・医療向け食品と無菌包装の動向
著者等紹介
横山理雄[ヨコヤマミチオ]
1932年愛知県名古屋市に生まれる。1951年挙母高校(現豊田西高校)を経て、桜台高校卒業。1957年京都大学農学部水産学科卒業。1977年農学博士。1960~93年呉羽化学工業(株)にて食品包装の研究に従事し、同社食品研究所長を務める。1993年同社退社。同年石川県農業短期大学食品科学科教授。1998年停年退官。石川県農業短期大学名誉教授。現在、神奈川大学理学部非常勤講師、食品産業戦略研究所総括研究員
矢野俊博[ヤノトシヒロ]
1949年京都府宇治市に生まれる。1967年城南高校卒業。1978年立命館大学理工学部基礎工学科卒業。1969~93年京都大学農学部食品工学科文部技官。1991年農学博士。1993年石川県農業短期大学食品科学科助教授。1996年同上教授(現在に至る)
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