出版社内容情報
◆第一句集
光りつつ波は泥打つ葦の角
桜子さんは琵琶湖に近いところに住んでおられる。いわば日々暮…◆第一句集
光りつつ波は泥打つ葦の角
桜子さんは琵琶湖に近いところに住んでおられる。いわば日々暮らしの場が水の国である近江なのだ。旅人にはない水の近江との親和が句集『水辺のスケッチ』の句世界の展開につながっている。
(序より・宇多喜代子)
◆自選十五句より
あしかびに水あたたかき日なりけり
初蛙震へる腹を草の上
田へ下る轍はこべら埋めつくす
無いものを確かめてゐる仔猫かな
かささぎの恋石室に舟と星
行々子あぶくはじけるやうに鳴く
水底に触るるあごひげ大鯰
波のたりのたりと岸へ蓮の花
まひまひの肉が朽葉をかかへこむ
緑蔭は三本ほどの栃なりき
序/宇多喜代子
? 水辺のスケッチ 11
? 岸辺のスケッチ 77
あとがき
金山桜子[]
著・文・その他
目次
1 水辺のスケッチ
2 岸辺のスケッチ
著者等紹介
金山桜子[カナヤマサクラコ]
1959年生まれ。1988年「葦」入会。同年、現代俳句協会入会。1998年「quatre」創刊に参加。2001年「花曜」入会。「ふかくさ俳句会」入会。2011年「風来」参加。「運河」入会。2012年度「運河賞」。大阪俳人クラブ、さみどり句会、醍醐会所属。絵本・児童文学研究センター会員。文化財保存全国協議会会員。琵琶湖博物館・淡海スケッチの会(はしかけ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。