出版社内容情報
植民地化や近代化の波で失われてしまった南太平洋の伝統社会:「威信」と「互酬性、富の再分配」が機能していた社会から生み出された造形―布・装身具・贈答品の数々―を迫力溢れる画像で紹介しながらその社会像を浮き彫りにする。
目次
南太平洋のタパや装い(織物以前のこと;編み布;タパ(樹皮布)
紐衣と編み袋
繊維造形
貝の装身具と貨幣
羽毛の装身具と貨幣)
フィールドノートから(織り布;幻の染色;ブタの牙;ヤムイモの贈与;裸体の装身具;ソロモン諸島のかご細工;貝の装身具と貨幣;羽毛の装身具と貨幣;南太平洋のタパ(樹皮布)
パプアニューギニアのタパ村再訪
ニューギニアのタパと、シュルレアリスム)
著者等紹介
福本繁樹[フクモトシゲキ]
1946年滋賀県湖北に生まれ、京都市中京区の職人の街で育つ。美術家、ノンフィクション作家。京都市立芸術大学専攻科西洋画専攻修了。学生時代から染色業自営。1976年より美術家として染色作品などを国内外で発表。2017年度まで大阪芸術大学教授。現在立命館大学環太平洋文明研究センター客員協力研究員。2001年度第14回京都美術文化賞、2021年度(第36回)大同生命地域研究特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。