内容説明
この本は、学校の宿題についての本です。ただし、宿題の出し方や宿題のさせ方だけを扱うものではありません。そもそも宿題は何のためにあるのだろうか、本当に必要なのだろうか、宿題の問題点はどんなところにあるのか―そんなことを話題にしていきます。宿題を通して、今の学校教育のあり方、社会のあり方を問い直します。宿題のことで困っている子どもたちや保護者の方々、宿題のことで頭を悩ませている学校の先生や学童保育の指導員さん、みんなで宿題について考えていけたらと思っています。
目次
第1章 宿題に振りまわされて
第2章 宿題は何のため?
第3章 長時間労働の子どもたち
第4章 子どもの多様性を考える
第5章 家庭の多様性を考える
第6章 宿題をやめてみた―「ランドセル通学廃止」の試み
第7章 宿題をどうする?
著者等紹介
丸山啓史[マルヤマケイシ]
1980年大阪府生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。京都教育大学准教授。子どもの権利条約市民・NGOの会共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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COPEN
3
すごくわかりやすく書かれていた。 子供とって、親にとって、先生にとって負担になるものをどうして続けるのか、みんなで考える時だと思う。2024/02/09
suiu
1
思ってたほどすっきりとわかりやすく論じられた本ではないが、宿題の問題点はよくわかった。小学生はもっと解放されて自由に過ごすべきっていうのは私もそう思う。何より、思い通学カバンから解放して、心配なことがなく健やかにたくさん寝て欲しい。2024/01/31
suoyimi
0
「宿題を止めよう」という声を最近聞く。本書ではそれらの背景が説明されている。しかし、宿題が無くなると学力の格差が広がってしまうような気もするが良いのだろうか?宿題の代わりに、自主学習も増えているが、自主学習の扱いも今後、色々な意見が出てくるのかもしれないと感じる。2024/04/27