出版社内容情報
エコロジー文学の祖と形容しうるジオノの代表的作品。
エセー風『本当の豊かさ』(1937年:Les Vraies Richesses)は、
反戦(厭戦)的平和主義の激烈な作品『純粋の探求』
(Recherche de la Purete)と並ぶ名作である。
この作品にちなみ、ジオノが住んでいた家にいたる登り坂は
「本当の豊かさの坂道」(Montee des Vraies Richesseses)と
名付けられている。
内容説明
金銭を最大の尺度とする価値観を一掃し、身近にある自然の瑞々しさを受け取るために感性をみがいておこう。南仏の鄙びた村での穏やかさに満ちた宴会や、大都会を破壊しようとする「森林の行進」などが詩的な文体で力強く描写されていく。
著者等紹介
ジオノ,ジャン[ジオノ,ジャン] [Giono,Jean]
1895年‐1970年。フランスの小説家。プロヴァンス地方マノスク生まれ。16歳で銀行員として働き始める。1914年、第一次世界大戦に出征。1929年、「牧神三部作」の第一作『丘』がアンドレ・ジッドに絶賛される。作家活動に専念し、『世界の歌』や『喜びは永遠に残る』などの傑作を発表する。第二次大戦では反戦活動を行う。1939年と1944年に投獄される。戦後の傑作として『気晴らしのない王様』、『屋根の上の軽騎兵』などがある
山本省[ヤマモトサトル]
1946年兵庫県生まれ。1969年京都大学文学部卒業。1977年同大学院博士課程中退。フランス文学専攻。信州大学教養部、農学部、全学教育機構を経て、信州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ケイ
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