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自殺ブンガク選―名文で死を学ぶ

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779110726
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0393

内容説明

なぜ自らの命を絶とうとするのか?「自分の死」はどう考えたらいいのか?善悪の彼岸で自殺を考えることはできないのか?…死、とりわけ自殺という問題を描いた日本近代文学の名作をピックアップし、そのリアルな内実に正面から迫る。

目次

芥川龍之介『或旧友へ送る手記』
芥川龍之介『地獄変』(抄)
芥川龍之介『侏儒の言葉』(抄)
芥川龍之介『歯車』
堀辰雄『聖家族』
有島武郎“遺書”
夏目漱石『吾輩は猫である』(抄)
森鴎外『妄想』(抄)
夏目漱石『こころ』(抄)
久米正雄『受験生の手記』(抄)〔ほか〕

著者等紹介

宝泉薫[ホウセンカオル]
1964年、岐阜県生まれ。早大除籍後、ミニコミ誌発行を経て、著述業。自殺に関しては『別冊宝島445 自殺したい人びと』(99年)に参加して以来の本格的取り組みとなった。現在『東京スポーツ』に『芸能界ライバルてん末記』を連載するほか、多方面に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

冬見

12
ほとんどが既読の作だが「案内」のショートエッセイに惹かれて、併せて読了。初読作品は『妄想』『受験生の手記』『落ちてゆく世界』で、『受験生の手記』と『落ちてゆく世界』は省略部分を青空文庫で補完。『受験生の手記』が面白くて夢中で一気読みしたが、その後信じられないくらい落ち込んだ。ボンヤリとした意識が漂う身体の、脳みその奥だけが妙に冷えた感覚。僅かに残されたクリアな思考が、全神経を痛めつける。金子みすゞが服毒自殺したことを初めて知って、なんとなくショックを感じた。2018/05/01

ふかみ

2
文学と死は切っても切り離せないものだ。中でも最も人間らしい死である自殺に焦点を当て、近代文学好きならほぼ既読だろう有名所を纏めた本書は自殺文学入門編として相応しい出来だと思う。中には抜き書きで、全編掲載されてない作品もあるので注意。死について考える時、私はいつも自ら彼岸へ旅立った友人の事を考える。自殺文学は妖しい魅力を持ってして、死に触れ理解したいと願う人間を惹き付けて止まない。2010/10/06

花浅葱 藤袴

1
「なぜこれを借りてしまったのか 」とも思ったが、美しく魅せられる文章も多かった不思議。2016/11/07

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