MAGAZINE HOUSE MOOK POPEYE特別編集
味な店完全版

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  • サイズ A5判/ページ数 251p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784838754809
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C9476

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

40
2021年刊。著者が「いい」と感じたお店の紹介で、元本の再編集+後日メモ。字が小さい以外とても快適。ギンガムチェックの似合う店、兄弟でやってる店、自分ちの皿を使う店、実験的メニューの店、高級ホテルのルームサービスまで、どれもしっかり美味しそう。写真もきれい。料理にはお店の性格や背景が反映するものだ。味やビジュアルの広がりが無限でアート蒐集のよう。選択が私好みでもあるが、片岡義男の文房具本と同じ「愛」を感じる。オタクの愛が素直に全開になっている。コロナ禍への思い、変わらぬロイヤルホスト贔屓も良い。2023/08/31

ぐうぐう

23
美味しい店ではなく味な店。その定義を平野紗希子は「はじめに」でこう明かす。「完全でなくてもいい。正しくなくてもいい。自分がいいと思うことを好きにやっていく。するといつしか、誰にもまねできない物語が生まれる。そんな店を、味な店と呼んでいる」と。そんな平野の定義は、実にユニークな視点で飲食店を愛でる方法論となっているのだ。いかにもノベルティといった実家感満載のお皿に乗って料理が提供される「実家皿の店」、兄弟や姉妹で営むお店「兄弟よ」「姉妹よ」、お客に媚びない「塩対応ですがなにか?」、(つづく)2025/02/18

きき

20
永遠に同じものなんて無いのだから、輝いている時にその一瞬を味わわなければ。「画家は死んでも絵が残るし、バンドは解散しても音楽が聴けるけど、食べ物ばっかりはそうもいかない」。これは平野さんの言葉の中で私が好きなものの一つ。本書では平野さんが見つけたまさに味な店がぎゅっと詰まっているけれど、取材時から様子が変わったりもう無いお店もある。その一瞬の煌めきを一つ一つスクラップしているような素敵な一冊。ほぼ家の店、緑の窓の店など、目の付け所がシャープすぎるカテゴライズでくすりと笑いつつ、平野さんの熱い愛にぐっと涙。2021/09/12

tetsubun1000mg

11
前半を読んで「アルデンテ..」の作者だと気が付きアルデンテ読了後に再度この本に戻って読む。 1作目と比べると飲食店の取材がメインで、ジャンルとエリアも大変広くなっている。 店主も30歳くらいから80代まで幅広いのだが、お店の歴史から看板メニュー紹介など気持ちよく話を引き出している感じが伝わる。 店主のインタビューと筆者のやり取りで店主の人生が浮かび上がってくるようだ。 読後にこの既視感は何だろうと考えるのだが、安部了さんが写真を撮って妻の直美さんが取材して文章を書いた「お弁当の時間」と同じ読後感を感じた。2021/10/10

おはぎ

10
会いたい人には会えるうちに。食べたいものは食べたいときに。主に東京近郊の"味な店"紹介なのだけど雰囲気ある写真、お店への愛を感じる文章がとっても良い◎「実家皿の店」「OVER80店主の店」好きだなぁ。最後にコロナ禍での飲食店への想いが書かれててちょっと泣いてしまいます…。消えものである食べものの忘れたくない記録本。2021/09/21

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