出版社内容情報
岡本太郎が遺した“書”を言葉とともに
「そもそも字と絵の表現は一体のものでした。象形文字のいわれや変遷などをたどらなくとも、無心に楽しんで字を書いていると自然に絵になってしまう」と岡本太郎は自分の書について語りました。好評をいただきました「ドキドキしちゃう」(岡本太郎の書)の第二弾です。
内容説明
岡本太郎の書とともに、岡本敏子が保存していた膨大な太郎の遺稿から言葉を再発見し収録。
著者等紹介
岡本太郎[オカモトタロウ]
1911年岡本一平・かの子の長男に生まれる。東京美術学校に入学するもすぐに中退し、パリに渡る。数々の芸術運動に参加する一方、パリ大学で哲学・社会学・民族学を専攻、ジョルジュ・バタイユらと親交を深める。戦後日本で創作活動を再開し、アヴァンギャルドの旗手として次々と話題作を発表。70年の大阪万博ではテーマプロデューサーを務め、『太陽の塔』を制作した。1996年没
平野暁臣[ヒラノアキオミ]
空間メディアプロデューサー。岡本太郎記念館館長。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
(C17H26O4)
78
赤い帯に「字は絵だろ。」とある14cm×14cmほどの小さな本。左ページに岡本太郎の書の作品集『遊ぶ字』に発表された作品、右ページに岡本敏子が保存していた文章が添えられている。数々の強い「書」、強い文章。それらはどれも肯定感に溢れている。見ていると、読んでいると、なんだか別次元からパワーをもらっている感じがする。「美しいと思うのは/自分が感ずることで、/自分が感ずるということは、/自分が美しいのだ。/だから、感動するということは/自己発見ですよ。」「能【のう】」の書に添えられた文章。2022/02/28
Y2K☮
32
岡本太郎記念館で購入。「ドキドキしちゃう」の第二弾。相変わらずパワフルで尖りまくっているが、これだけ成功を収めた有名人なのに「すべてに素人じゃなきゃいけない」「本当は絵だって本職ではありたくはない」など、芸術はあくまでもライフワークという姿勢が徹底している。誰もが芸術家になれるわけではないけど、芸術を生み出す事は誰でもできる。紙と鉛筆、それだけでいい。というかこの読書メーターのレビューだって太郎氏に云わせれば芸術かもしれない。私も作家になる夢は夢として追い求めつつ、それとは無関係に自己満足で何か始めたい。2015/08/31
Y2K☮
30
著者の声に触れたくなった。記録してないだけで何度も読み返してる一冊。とりあえず今の私は読書と創作に関しての妥協だけはしていない。太郎氏も大嫌いな戦争に行かされた時は妥協しただろう。生き残る為に。イチローの本もそうだけど、彼らみたいな成功者の言葉の耳触りのいい箇所だけを抜き出して真似るのは逆効果。自分で自分を追いつめてしまう。太郎氏はちゃんと書いている。人には善も悪も備わっている、悪がなければ善は無いと。不自由理不尽不公平。それら悪も創作の糧。己の弱さも同じ。ふふんと受け流して消化し、推進力に利用するのみ。2019/04/19
roughfractus02
9
『どきどきしちゃう』の続編であり、前著同様見開きに文字と文が配された構成の本書は、「配」するという言葉に抗うような色彩と曲線(面)の動きが感じられる。対象に美を感じるのは自分が美しいからであり、不自由と自由の間で生きることに自由を求めるというような文にも、言葉によって作られる対立的世界を受け入れ、対極を揺れ動きながらその動揺を肯定し、動/不動の矛盾を引き受ける著者の態度から、言葉に収まらない何かが伝わるかのようだ。文の中にユングの自己や禅の無を思い浮かべるが、文字を見るとそんなことはどうでもいい、と思う。2023/04/20
茶太郎
1
自由でのびのびした書からも、エネルギッシュさを感じます。2023/07/21




