目次
女の子はとまらない―少女マンガ、アメリカ、文学
第1部 アメリカのおともだち―わたしたちのアメリカン・ガール(アメリカン・ガール誕生前夜―ここではないどこかへ;アメリカン・ドリームのゆくえ―どこかでもっとなにかが;手をのばせばそこに―少女たちのたどりつく場所;東の果ての小さな家―フロンティア・スピリットとかわいい西部)
第2部 エターナル・ガールズ―少女とマンガを考える(ハッピーエンドのその先に―永遠のオトメチック性;ぼんやりと考える―吉本ばなな初期作品と少女マンガ的雰囲気について;ワンダーウーマンとは誰か?―異邦人としてのアメリカン・ガール)
著者等紹介
大串尚代[オオグシヒサヨ]
1971年、滋賀県生まれ。慶應義塾大学文学部教授。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。専門分野はアメリカ女性文学、ジェンダー研究、フェミニズム、日本少女文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かもめ通信
20
書評サイト本が好き!を通じて松柏社様からご恵贈いただき、発売日よりひと足お先に読ませていただいた。『キャンディ・キャンディ』『カリフォルニア物語』『エイリアン通り』等々、懐かしの少女漫画を思い浮かべながら、それらとあの小説この小説とのつながりに、納得したり驚いたり。なつかしい物語を思い出し、意外な指摘に興味を覚え、ああまたまたどっさり、読みたい本のリストをのばしてしまった。2021/09/07
宇宙猫
19
★★ アメリカ女性の生き方の変遷がアメリカ文学に反映され、それが日本の少女マンガに影響を与えた。知らない漫画のタイトルがたくさん並べられて読みにくく、あまり興味の持てる内容でもなった。2022/09/15
KUMYAM@ミステリーとSF推し
6
思った以上にしっかり「論文」で読みごたえありました。著者とは年代も近いけど、やっぱり70年代っていろんな意味で激動の時代だったのかな。まさにどっぷり浸かって流されていた局面もあれば、「あの頃そんなことが?!」という局面もあり。2022/02/10
紀梨香
4
少女小説と少女マンガ・アメリカのおともだち・オトメチック性・吉本ばななと少女マンガ的雰囲気・ワンダーウーマンなどが論じられていて、ゆるふわな装丁とタイトルから想像した内容よりかなり堅い感じの一冊でした。「キャンディ・キャンディ」にかなり筆が割かれていたのは、ちょっと嬉しかったです。2022/03/16
Mana
4
以前、竹宮恵子(だったかな?)の本で少女マンガがヨーロッパを描くことが多くてアメリカ的なものはあまり描かく人が少ないと言っていたんだけど、その後の世代でアメリカの舞台も増えてきたのかな。キャンディキャンディキャンディがアメリカなのは気がつかなかった。バグパイプとか出てくるからてっきりスコットランドかと。エイリアン通りは懐かしい。また読みたいな。 バラバラに発表したものをまとめているので章によってテイストがだいぶ違う。2章3章が面白かった。4章の米西部に関する小説も気になる。2021/12/31