内容説明
防空戦艦伊勢・日向を主軸とした機密艦隊(いせひゅう艦隊)は、ソマリア沖、ケープタウン沖において大英アラビア艦隊、南アフリカ艦隊を撃破し、快進撃をつづけていた。しかし、激闘につぐ激闘は、世界一の防空能力を誇る伊勢や日向の高角砲を疲労させ、砲身は換装を必要としていた。そんな中で、いせひゅう艦隊と第六戦隊は連合国側の意表をついてマゼラン海峡を突破し、モンテビデオ港に停泊した。岩波参謀長発案の“瓢箪ナマズ”作戦の始まりだった。ブラジル海軍を撃破し、南米大陸沿いに大西洋を北上するいせひゅう艦隊。期せずして、戦艦ティルピッツ率いる独艦隊も仏西端のブレスト沖に進撃し、英艦隊と激突する。日独艦隊の神出鬼没の動きに戸惑う連合国を尻目に、いせひゅう艦隊はついにカリブ海に侵入し、米海軍との直接対決に挑む…いせひゅう艦隊の壮絶な戦いを描く渾身の本格シミュレーション戦記。
著者等紹介
馬場祥弘[ババヨシヒロ]
1944年、大阪生まれ。関西学院大学卒業後、上京して広告代理店に勤務し、コマーシャルフィルムのディレクターとして活躍。退社後、放送作家、DJ、コンサート・プランナー、作詞家などマルチに才能を発揮
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