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PTSD治療ガイドライン―エビデンスに基づいた治療戦略

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  • サイズ A5判/ページ数 311p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772408615
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C3011

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出版社内容情報

《内容》 現在,われわれを取りまく社会には,災害,戦争,犯罪,暴力,交通事故,レイプ,虐待等,外傷後ストレス障害(PTSD)の原因となる事象が急増している。
本書に記述した治療ガイドラインは,国際トラウマティック・ストレス学会理事会が1997年に設置した「PTSD治療ガイドライン特別作業班(Task Force)」により作成されたものであり,その目的は,過去の広範な実証研究データの批判的検討に基づいて,外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された患者に対して提供しうる,最良の治療法を示すことである。
DSMによる診断を出発点とし,治療効果において臨床的エビデンスの蓄積されたさまざまな治療技法をその領域のエキスパートが解説している。現段階でエビデンス上もっとも有効とされるのは,薬物療法ではSSRIであり,精神療法では認知行動療法である。しかしそれにとどまらず,エビデンスのレベルを呈示しながら,他のさまざまな治療法の可能性についても紹介している。
クライエントに対して治療法をどのように選択し,また各種の技法をいかに組み合わせるか,そして重度の合併障害,顕著な自殺の危険にどう対処するか,フォローアップや治療抵抗性,失敗例の理解など,あらゆる臨床的課題が盛り込まれている。
PTSDのケアに携わるすべての精神保健専門職に必携のハンドブックである。    

《目次》
第1章 序論
第2章 診断と評価
第I部 PTSDへの治療アプローチ
第3章 心理的デブリーフィング
第4章 認知行動療法
第5章 薬物療法
第6章 児童思春期の治療
第7章 眼球運動による脱感作と再処理法
第8章 集団療法
第9章 力動的精神療法
第10章 夫婦療法と家族療法
第11章 芸術療法
第II部 治療ガイドライン
第12章 心理的デブリーフィング
第13章 認知行動療法
第14章 薬物療法
第15章 児童思春期の治療
第16章 眼球運動による脱感作と再処理法
第17章 集団療法
第18章 力動的精神療法
第19章 夫婦療法と家族療法
第20章 芸術療法
第21章 統合と要約
文献
索引
訳者あとがき

内容説明

現在、われわれを取りまく社会には、災害、戦争、犯罪、暴力、交通事故、レイプ、虐待等、外傷後ストレス障害(PTSD)の原因となる事象が急増している。本書に記述した治療ガイドラインは、国際トラウマティック・ストレス学会理事会が1997年に設置した「PTSD治療ガイドライン特別作業班(Task Force)」により作成されたものであり、その目的は、過去の広範な実証研究データの批判的検討に基づいて、外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された患者に対して提供しうる、最良の治療法を示すことである。DSMによる診断を出発点とし、治療効果において臨床的エビデンスの蓄積されたさまざまな治療技法をその領域のエキスパートが解説している。現段階でエビデンス上もっとも有効とされるのは、薬物療法ではSSRIであり、精神療法では認知行動療法である。しかしそれにとどまらず、エビデンスのレベルを呈示しながら、他のさまざまな治療法の可能性についても紹介している。クライエントに対して治療法をどのように選択し、また各種の技法をいかに組み合わせるか、そして重度の合併障害、顕著な自殺の危険にどう対処するか、フォローアップや治療抵抗性、失敗例の理解など、あらゆる臨床的課題が盛り込まれている。

目次

序論
診断と評価
第1部 PTSD治療へのアプローチ―文献のレビュー(心理的デブリーフィング;認知行動療法;薬物療法;児童思春期の治療 ほか)
第2部 治療ガイドライン(心理的デブリーフィング;認知行動療法;薬物療法;児童思春期の治療 ほか)

著者等紹介

フォア,エドナ・B.[フォア,エドナB.][Foa,Edna B.]
ペンシルバニア大学精神科臨床心理学教授ならびに不安障害研究治療センター・ディレクター。不安の精神病理と治療に関する国際的権威として名を知られており、病因と治療の枠組みの解明を目指した研究内容は、これまで大きな影響をもたらしてきた。PTSDに関する第一人者として、いくつかの著作と200以上に及ぶ論文や分担執筆の業績があり、世界にまたがって講義をし、またDSM‐IVのPTSD作業部会の部会長を務めた。これまで数多くの賞を授与されており、その中には、米国心理学会科学セクションからの「優秀科学者賞」、行動療法促進協会(AABT)からの「優秀研究功績賞」、米国心理学会からの「臨床心理学領域優秀科学功績賞」、国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)からの「生涯功績賞」などがある

キーン,テレンス・M.[キーン,テレンスM.][Keane,Terence M.]
ボストン大学医学部精神科教授ならびに副主任、ボストンにある国立PTSDセンター・復員軍人ヘルスケアシステムの責任者であり心理部長である。国際トラウマティック・ストレス学会元会長であり、PTSDの評価と治療に関する広範な著作論文がある。これまで多くの栄誉を受けており、ISTSSから「優秀科学業績に対するロバート・ローファー賞」、「フルブライト奨学金」、米国心理学会公衆心理部門から「優秀研究功績賞」を授与されている。ビンガムトン大学から「ワイスバンド優秀同窓生賞」などがある

フリードマン,マシュー・J.[フリードマン,マシューJ.][Friedman,Matthew J.]
米国復員軍人局・国立PTSDセンターの最高責任者であり、ダートマス医科大学精神科及び薬理学の教授である。すでに25年以上PTSD患者の臨床と研究に携わり、ストレスとPTSDに関する多数の著作論文がある。これまでの仕事の中では、科学的考え方に基づいて臨床的現象の病因・診断・治療を理解することに関心の中心をおいてきた。「米国の名医」にリストアップされ、国際トラウマティック・ストレス学会元会長であり、復員軍人局とNIMHの多くの研究や、教育、政策委員会に関与してきた。授与された多くの栄誉の中には、1999年に国際トラウマティック・ストレス学会から授与された「生涯功績賞」がある

飛鳥井望[アスカイノゾム]
(財)東京都医学研究機構・東京都精神医学総合研究所・参事研究員。1977年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院、都立墨東病院勤務を経て92年より東京都精神医学総合研究所在職。医学博士。日本トラウマティック・ストレス学会理事(初代会長)、日本社会精神医学会理事、日本精神科救急学会理事

西園文[ニシゾノアヤ]
(財)東京都医学研究機構・東京都精神医学総合研究所・児童思春期研究部門部門長・副参事研究員。1985年九州大学医学部卒業。同年慶応義塾大学医学部精神神経科入局。92年慶応義塾大学大学院医学研究科博士課程終了後、98年より東京都精神医学総合研究所。86年、92年、英国エジンバラ大学精神科留学
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