内容説明
ヒーニーの第１１詩集。ノーベル文学賞受賞詩人シェイマス・ヒーニーの創作意欲は衰えることを知らず、この詩集でも「みどりの国」アイルランドが育てた普遍的情緒と、人間味あふれる豊かな詩情に接する喜びを我々に与えてくれる。
目次
第１部（トゥームブリッジにて；スズキ；ルピナス；鞄から ほか）
第２部（ヒューズの一冊の詩集；オーデン風；ズビグニェフ・ヘルベルトの霊に；「生きていて欲しかったのに」 ほか）
著者等紹介
ヒーニー，シェイマス［ヒーニー，シェイマス］
北アイルランド生まれ。詩人。ノーベル文学賞受賞者。現在、ダブリン郊外在住
村田辰夫［ムラタタツオ］
１９２８年生まれ。１９６５年同志社大学大学院（英文学専攻）文学修士。梅花女子大学名誉教授。前Ｔ．Ｓ．エリオット協会会長。日本詩人クラブ会員
坂本完春［サカモトヨシハル］
１９３３年生まれ。１９６３年同志社大学大学院（英文学専攻）文学修士。同志社大学名誉教授
杉野徹［スギノトオル］
１９４２年生まれ。１９６９年同志社大学大学院（英文学専攻）文学修士。同志社女子大学教授
薬師川虹一［ヤクシガワコウイチ］
１９２９年生まれ。１９５４年同志社大学大学院（英文学専攻）文学修士。同志社大学名誉教授。日本現代詩人会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
22
天皇皇后両陛下も訪愛時にお訪ねになったノーベル賞詩人。しかし、アイルランド。ただ和平合意が結ばれたりIRAが武装闘争放棄を決めたりという流れの中で古代ギリシアローマの引用だったりが２０世紀末の微妙に世紀末の空気を緩和しているというか、アイルランド的には世紀末というより新世紀の幕開けの方が強かった（少なくとも詩人の感じる空気では）という感じがしてくる。しかし、アイルランド的すぎて注釈がないとアイルランドに縁の薄い人にはどこよそこ？というのが結構あったりしますな（汗。ウェールズフィルタを通して見てる（続2015/03/31
