内容説明
「持たざる国」がどうしても戦わざるを得ないならば、いかにして戦いを終わらせるか。海軍中央で一貫して日米戦争に反対してきた提督が、連合艦隊司令長官となって下した決断。戊辰戦争で辛酸をなめた長岡藩士の血を引く武人が、祖国を守らんとしていかに戦い、いかに敗れたか。戦死までの五十九年の生涯を追う。
目次
越後長岡
海軍士官の道
日露戦争
山本五十六誕生
アメリカ留学
霞ヶ浦航空隊
アメリカ駐在武官
空母「赤城」艦長
国際的活動と航空本部
海軍次官から連合艦隊司令長官へ
開戦準備
開戦日決定
単冠湾出撃
トラ、トラ、トラ
幻の第三次攻撃
山本の焦り
ミッドウェー海戦
「飛龍」の最期
山本五十六の死
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年、仙台市生まれ。東北大学文学部国史学科卒。福島民報社記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て、現在、歴史作家。著書『奥羽越列藩同盟』(中公新書)で第19回福島民報出版文化賞、会津藩の研究でNHK東北ふるさと賞を受賞、『国境の島・対馬のいま』(現代書館)で平成27年日本国際情報学会功労賞受賞。日本大学大学院で国際関係を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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